大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

新美南吉の家

2007年09月23日 | 東海
今回の旅では、3軒の“新美南吉の家”を訪ねた。
1軒目は“新美南吉の生家”。
畳屋と下駄屋を営んでおられた様子。
家の前には道を隔てて“常夜灯”。
この“常夜灯”は南吉の童話に登場してくるらしい。
常夜灯の基壇の石にはいくつもの窪みがあり、
その窪みで幼い南吉は草をすり潰す遊びをしていたのだという。
2軒目は“はなれの家”だが、今は残っておらず立て札のみ。
昨日のブログに載せたが、生家が手狭になったので父が少し離れたところに後に購入したのだという。
南吉は生家とはなれの家の間を何度も往復したことだろう・・・
その道中の八幡神社の近くで、“ごん狐”の話を村の長老から聞いたという設定なのだ。
3軒目は“南吉養家”。
彼は8歳で亡くなった本当のお母さんの実家(新美家)に養子に出された。
この家を一目見たとき、“ごん狐”の兵十の家のモデルではないのかと思ってしまった。
そしてこの家で暮らした南吉は“ごん”ではなかったのかと・・・

【新見南吉の生い立ち】
本名は渡辺正八といい、大正2(1913)年に半田市岩滑に生まれた。
4歳の時にお母さんが亡くなり、6歳から新しいお母さんに育てられた。
お父さんは畳職人で、新しいお母さんは下駄、雑貨などを売っていた。
8歳のときに、亡くなった本当のお母さんの実家(新美家)に養子に出されたが、寂しさのあまり、5ヶ月でお父さんのもとに帰ってきた。
































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