８月に高野山を通過

お盆前のこと，私は和歌山県にある「龍神温泉」に行こうと思った。
秘湯に浸かりたいのとドライブしたかったのと。
「龍神温泉」へは，「高野山」から「高野龍神スカイライン」を経て南へ。
我が家から高野山へ行くだけでも，かなりの距離がある。
ＧＷに訪ねた真田の里・九度山から山道に入り，かなり走って山に登ったと思ったら，突然，大きな杉木立の向こうに朱色の塔が見えてきた。
高野山や！
高野山は、紀州「紀の川」の南方、海抜約９００ｍの山上にあり、東西６ｋｍ、南北３ｋｍの、周囲を八葉蓮華になぞられた峰々に囲まれた、一大仏都である。
真言宗の開祖空海（弘法大師）が、桓武天皇の勅許を得て、延暦２３年（804）唐に渡り、唐の長安において、唐の国師である青龍寺恵果阿闍梨から真言密教を授かり、２年後帰朝してここに開山した。
帰朝の船中から、師より授けられた三銛（さんこ：仏具）を空中に投げ、「伽藍建立の妙地を示し給え」と心に念じたところ、三銛は高野山の松の樹に掛かって、まばゆいばかりの光を放っていた。
それを見た空海は、この地こそ真言密教の修禅にふさわしい地であるとして開山を決意した、と伝わる。
ゆっくり高野山を参詣したかったけど，目指す龍神温泉はここからさらに５０ｋｍ南方。
急がんと，温泉に浸かる時間がなくなるやんか・・・
未練残して先を急ぐことにした。
「写真；高野山・金剛峯寺」