「うつそみの 人なるわれや 明日よりは
二上山(ふたかみやま)を いろせ(弟)とわが見む」
富士山も美しいと思うのだが
ほぼ毎日眺める“二上山”は 本当に美しいと思う。
特に夕日が山に沈む頃が最高だ・・・
二瘤駱駝のようなあの山が何故あんなに美しく見えてしまうのだろうか?
それは左右の山の高さがバランスよく違うから・・・
その向こうに西方浄土があるのではないかと思ってしまうから・・・
背の高い方の雄岳山頂には万葉人・大津皇子の墓がある
山の向こうにも(河内)飛鳥があり・・・巨大古墳が並ぶ
春分・秋分にはこの瘤と瘤の間に太陽が沈むのだが
今は二上山より北に沈んでいる。
まるで古代のカレンダー?
当麻寺からの登山道では アズキ色の砂(柘榴石)が採れる
瘤の間の少し上からは 石器の材料となったサヌカイトが出る。
遥か古代の人々は この石を求めて遠くからこの山にやって来たことだろう
この山の山麓北側の凝灰岩で出来た「屯鶴峰」の地下には
太平洋戦争末期の本土決戦の本部用に掘られた?大きな穴が残っている。
二上山、長らく行ってません。。。
大阪へ近鉄電車に乗って出かけると、
二上山の高い山と低い方の山が
左右逆になるのが不思議です???