大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

死者の書

2008年03月11日 | 大和高田・葛城市・香芝市
先日、ブック○○に行った。
いつもの場所の“105円コーナー”に行って本を探し、手にとって裏表紙の解説を読むと自然と価格が目に入った。
いつもの“105円”と違うやんか!
何故?あたりを見回すと、いつもの“105円コー ナー”の表示がない。
大好きな“105円コーナー”は廃止になってしもたんやろか???
店内を探すと納得、105円コーナーの棚が移動してただけや!
そこで偶然、折口信夫の『死者の書』に出会った。
以前、『死者の書』は自宅にあったが、誰に貸したか所在不明。
購入のチャンスやんか!
でも・・・老眼鏡かけて読んでも、私には難しすぎた・・・

もう太陽は春の日差し。
三輪明神から見る日没の位置は、日々着実に“二上山”、“当麻寺”の方角に移動している。
今日、この本にも登場する“磐余”とよばれる地域の近くに住む私が、所要があって二上山の麓の當麻へ・・・
折角やからと、当麻寺の境内を散策した。

境内で思い出すのは『死者の書』のこと。
「平城京の大貴族藤原南家の姫は、当時のもっとも新しい文化、仏教に目覚め、称讃浄土経の千部手写を始めていた。 春の彼岸中日、夕陽が二上山の山あいに沈む頃、荘厳な俤が煌めき浮かび上がるのを見た。再び巡ってきた春の彼岸中日、姫は千部目を写し終えて山を見た。・・雨。姫は何処をどう歩いたのか覚えが無い。 何かに導かれるように二上山のふもとへ来てしまった。落慶したばかりの女人禁制の当麻寺の境内である。」

本堂前の中将姫の像は、その西塔を拝んで立っておられた。
境内、二上山を背景に建つ二つの三重塔が美しい。
春の休日、都合つけば久々に二上山に登ってみたいなぁ~

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1 コメント

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當麻邑 (ひー)
2012-08-20 10:34:18
死者の書、オイラも難しかったぁ^^;
文章は難しかったけれど、でも言葉は綺麗だった。

あれ以来、「たいま」と呼ばず「たぎま」と読むようになりました。
そして垣根の意味も知りました。

二上山は中学生のころから「にじょうざん」ではなく「ふたかみやま」なオイラであります。
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