2022年1月24日 午前6時。
決戦当日の朝である。
二十数年来の腐れ縁と決別できるのか?。
いよいよ運命のカテアブが行われる。
いまだに心房細動男で~~~す。
午前6時、予定意通りTDさんが点滴の輸液を開始する
主目的は水分摂取ができないことと造影剤の対外排出への対策である
当然朝食は抜き、水分補給(水のみ)も7時前までである
途中先生が見えられ、こちらの体調の確認と
昨日の説明通り術式はバルーンで行うことを最終確認していかれた
8時に尿カテを開始したが大変さは聞いていたほどではなかった
そちらの実況中継は前記事をご覧いただきたい。
問題なのは尿カテ後である
常に排尿感に付きまとわれるのは想定内だったが
偽緊急排便シグナルが続いてお腹が痛いのは
聞いてないよ~
一度便座エースに座って息張ってみたが出る気配すらない
やはり尿道が直腸に触れていて偽の排便感が起きているのだろう
そうはわかっていても
わかります?
やべぇ~ 漏れる!!とトイレに急行を余儀なくされる
あの下痢っぴーのときの下腹部の緊急警報
あれが鳴りっぱなしですぞ
「コレ、耐えられるんか? オレ」
キチンとオシッコも排泄されることを確認したのち
車いすで処置室に連れていっていただいた
人生お初の車いす
視界は新鮮だ
後は死ぬまで乗らないようにしよう
新鮮さや楽さより重量級の動男を押す看護師さんが心配だ
TDさん、ご苦労をおかけ申した
処置室に入室するとすでにスタッフの方がスタンバっていた
先生はお二方
看護師さんも2名
高度なマシンを操る技術系の方も複数名いらっしゃったが
正確な人数を数えている余裕はなかった
当日介助してくれる看護師さんとは
すでにバカを言い合える中になっていたので
開口一番!
「偽排便警報は大丈夫か?」
と聞いていたようだ
全くもって小者である(;^ω^)
だが、案ずるより産むが易し
なんだかんだと準備でいろいろされているうちに
亀や偽排便警報の不快感はあっさり消え失せた
人間の集中力とは実にすばらしい
処置室の看護師さんはKBちゃんとMRちゃんである
2人とも、まあいわゆるほっこりさせる癒し系で
もちろん御二方とも大変な美人である
(マスクを外したところを見たことはないけどね)
背格好も似ているので単身で来られると2人を見分ける自信がない
その2人に見つめられて処置台に向かう
「緊張してない?」
そう聞いてきたのが KBちゃんだったか?MRちゃんだったか?
「美人2人と目の前で向き合えて最高に幸せっすよ」
「別のところが緊・・・・」 (-_-)/~~~ピシー!ピシー!
軽口で返すとKBちゃんが
「そうだよ~ こんな美人に見つめられて幸せでしょう もっと言ってぇ~」
とさらに和むリアクションが返ってくる
2人ともマジ最高の看護師さんっす
まあ、おそらくではあるが世界のカテアブ史上
最もリラックスした患者と患者に力をくれた看護師さんの
ほっこりほのぼのシーンではなかろうか?
処置台に乗ったあとはまな板の上の鯉である
あっちからこっちから手が伸びてきて
身体を固定されたり鼻から食道の温度センサーを入れられたり
(これは飲み込む動作が必要)
酸素用のチューブ?を喉に突っ込まれたり
寝たあとも尻を持ち上げたり身体を傾けたり
ただし、いずれの対応も痛みは全くないし不安も皆無である
なにかある都度、例の美人が代わる代わる声かけをしてくれる
白衣の天使とはよく言ったもんである
睡眠導入剤?を点滴されているので
「だんだん寝ちゃいますよ」
と言われた以降はあまり覚えていない
このまま目覚めないのかと思ったが
ふいに処置中に意識が回復してしまう (;゚Д゚)
先生やスタッフさんの会話と記憶を辿ると
○○してから30分です
-54℃、53秒です(焼灼、いや凍灼か?の温度と時間管理)
※この温度と時間の読み上げは何度もあった
何度か訪れる心臓のかなりの痛み(たぶん冷却アブレーション中)
史上最高クラスの1発の期外収縮が間隔をあけて複数回
あとは鼻詰まりの上に痰が喉に絡まって呼吸が厳しい
といったようなことを覚えている
特に鼻詰まり&痰がらみの呼吸問題は深刻で
心臓がズンズン痛いのは重要な処置中の証
そんなデリケートな状態で下手に咳払いはできないし
大げさに痰をズラすような真似もできない
静かに飲み込む動作をしたりなんだりで少し隙間をあけ
何とか意識があるうちの呼吸は確保できたが
隙間はごくわずかで風前の灯火
やべぇ~なと思ってるうちにまた意識が途絶えた
これらをあとでMRさんにはカミングアウトしたら
「え~ よくパニックにならなかったね」
と驚かれていた
俺、設備の修理とか保守とかやってるから
不安とか恐怖とか痛みとかの前に
何が行われてるのか興味があってさ
というと「職人の性ね」
と笑っていた
MRさん曰く
意識が戻ったのは深く眠らせすぎると不整脈が出にくくなって
治療成績が悪くなる可能性があるので
薬の濃度を調整して睡眠の深さをコントロールしているためで
薬が薄い時に目覚めたのだろうとのこと
それを聞いて「すげ~高度なことしてるなぁ~」と感動
また、史上最大クラスのでっかい単発の期外収縮は
「たぶん除細動だよ」
だって
ほひ~~~
除細動されるのって致死性の心室細動とか、あるいはメチャやばい時っすよねぇ~
何事も経験できるのはうれしいのですが除細動はあと死ぬまで遠慮しときます
マジで胸が
ドッカ~~~~~ン
っていう
よく頻脈発作の時に強めの期外収縮が出ると発作が止まる時があったが
あれは天然の除細動だったわけか
「終わりましたよ 頑張ったねぇ~」
天使(看護師さん)の爽やかな目覚めの言葉で意識が戻る
「うまく発作が出てしっかり隔離できたので成功ですよ」
先生が手短に説明してくれた
巨体をストレッチャーに移してもらい処置室の外へ
家族とサラッと挨拶を交わし病室に戻る
このあと4~6時間程度の絶対安静が待っているのだが
そこで終わりかと思ったら翌8:30頃まで
16時間の苦闘が続くのである
勉強になりましたん
私も優しい可愛っ子ちゃんの看護婦さんがいいナース 南茶って
漢字でなんちゃってか ひとりコントでした
では お元気で
コント部分の解説を入れなければ完璧でしたよ
50,60は鼻たれ小僧
はよう焼きなはれ
楽になりまっせ