午後6時すぎの八島の空です。日が暮れるのが早くなってきました。
最近は夜が良い感じです。やはり空気がきれいなのでしょうか。霧がかかっていることもよくありますが、霧ヶ峰一帯は星がきれいに見えます。
夜空の星たちを見ていると、時々自分のちいささに驚いてしまいます(月並みですが本当にそう思います)。
私事ですが、この八島湿原で働くようになって、「時間の流れ(とそれに伴う周囲の変化)」にとても興味を持つようになりました。12000年という年月をかけて作り上げられてきた八島湿原。12000年前には12000年前の八島の姿が、4000年前には4000年前の八島の姿があったわけです。じわりじわりと変わってきました。私は何歳まで生きるかわかりませんが、私が生きている間に見ることのできる八島湿原て、今とほとんど変わりがないでしょう。人間の寿命は長くても100年とちょっと。八島の変化をこれからもずーっと見守っていくことができるほどの時間を、人間はもっていません。ところが星はそうではありません。星の寿命は八島湿原に比べればずっと長いのです。きっと想像がつかないくらい長いのです。星にしてみれば、八島ができ始めてから今までの時間なんて、そんなに長い時間ではないはずです。星によったらあっという間の出来事かもしれません。私の存在なって、あってないようなものかもしれません。そう思ったとき、「ああ、自分小さいなぁ」と思います(月並みですが)。
でも「小さいなぁ」と思っても、多くの人は「星ほどの寿命はいらないな」と思っているのではないでしょうか。
人間に許されている時間で大抵は納得しています。
数日、数ヶ月しか生きれらない虫ははたして不幸でしょうか。
それぞれにそれぞれの持ち時間があって、そして長くても短くてもこの世に存在した。している。これからする。
持ち時間にかかわらず、この世に存在したらみんな同じラインに立っている気がするのですがどうなのでしょうか。
ま
-------------------------------------------------------
■八島ビジターセンターのホームページはこちら
■八島湿原の最新情報を発信しています
■インタープリター(自然解説員)によるガイドウォークが好評です!!
■八島湿原にお越しの際は是非お立ち寄りください
■開館 午前9:30~午後4:30
■TEL 0266-52-7000 (お気軽にお問い合わせください)
■AED設置施設
-------------------------------------------------------