八島湿原入り口を入ったところや、ビジターセンターの裏手にキツリフネという植物が生えています。いま、ちょうど黄色い花を咲かせています。茶席で使うお花を活ける道具につりふね(釣船)というものがあるらしく、それに形が似ているからツリフネと名前がついているそうです。花のつくりはちょっと変わっていて、かなり奥に深いつくりとなっています。一番奥には蜜があるのです。はい、これも虫に花粉を運んでもらうためのしくみです。奥にある蜜を取ろうとマルハナバチが入り込むと、背中に花粉がつくようになっているのです。
ちょうどマルハナバチが飛んできました。次々に花にもぐりこんでます。でもそれは早業・・・。うまくカメラに収めることができませんでした・・・。一枚だけ撮れたもの↓
とてもピンボケ笑。黒いのがマルハナバチです。キツリフネが奥に長いのがわかります。
キツリフネの花はどのように咲いていくのだろう?どんな形の変化があるのだろう?
ひとつのお花を数日かけて追ってみました。
一日目
三日目
四日目
五日目
六日目
七日目
八日目
九日目
十二日目
つぼみのふくらみがわかるようになってからお花が咲くまでの期間はあっという間ですね。お花が咲いているのは二日間。お花が落ちてからはそんなに変化はありません。これからゆっくり実が熟していくのでしょう。もうちょっと観察を続けてみます。
・・・継続して撮った写真を並べてみると、花は確かに短命で、はかない美しさがありそうだなぁ・・・とか、いやいや、咲く前や咲いた後のほうが深い美しさがあるかもしれない・・・とか思ってしまうのですが、みなさんはどうでしょうか・・・。
小さなシシウドで、至近距離で、同じ方向を向いて一心不乱に食事をするヒメシロコブゾウムシとキハゲハの幼虫。食わねばやっていけない世界です。ちょっと私が動いた振動が伝わったのか、二人いっぺんに食べるのをやめてフリーズしました。息もぴったり!ただ、食事を再開したのはキアゲハが先でした。食べ盛りの子供ですからね。ヒメシロコブゾウムシは葉の裏にそろそろとかくれていきました。ヒメシロコブゾウムシのほうがオトナに見えたのは私の偏見ですね。和んでしまうような光景でした。自然には思わぬところで癒されます。
ちなみに上のキアゲハは、日中は日陰でじっとしていました。「あつー」っと言っていそうです。食事風景は日没後に撮りました。
ま
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