切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

5YEARS

2016-03-11 23:59:59 | 日日雑記
あれからもう五年かって感じなんだけど、正直なところ、あまりに何も変わらなかったことに驚いています。というわけで、雑感を少々。

①ブログの効能のひとつで、2011年3月11日の自分の記事を検索したら、石原慎太郎の都知事選出馬表明批判の記事だった!これは予約投稿記事だったんで、リアルタイムではなかなか家に帰れなかったんですけどね。

・2011.3.11のわたしの記事

②一東京都民の経験としていうと、中央線が止まって、御茶ノ水から新宿まで歩いたのは新鮮だった記憶がある。車は動いていたので、偉い人は違うんだろうけど、都内の一般労働者はみーんな列をなして歩いていて、全然悲壮感はなかったですね。まだ、東北とか福島で何が起こっているか、誰もわからなかったわけだから。で、電車が止まっているから、居酒屋で酒盛り。少なくとも、3.11当日は「ちょっと非日常」くらいの感覚だった。そういう意味では、ドラマ『最高の離婚』で、震災帰宅時に瑛太と尾野真千子の役が出会う場面は、なかなかよかったんですよね。同じ脚本家の月9『いつ恋』は結末どうなるんだろう?

③当時のわたしの居住地は計画停電に度々あって、結構難儀したんですが、そのことより原発行政とか電力会社の体質、もっと言っちゃうと政治そのもが、原発事故で一気に変わるんじゃないかと、当時は思ったんですよね。これで世の中変わるかなみたいな。でも、全部つぶされて、残ったのは電力自由化くらいじゃないですか。むしろ、閉塞感が高まったんじゃないのかな?

④で、一番疑問なのが、「節電ムード」がきれいさっぱりなくなったこと。原発推進派VS原発反対派の論争は相変わらず平行線だけど、原発是か非かの問題より、そもそも、電気使わないのが一番エコなんじゃないのって話にならないのが、一番の疑問。でも、電気を使わないと電力会社が潰れちゃうから、言えないってことはわかってますけどね。

⑤あと、当時気に入らなかったのは、芝居などエンタメは自粛すべきみたいな風潮がでていたこと。実際、。三月の歌舞伎は空席が目立ったし、国立劇場にいたっては公演中止。こういうもっともらしいファシズムに直面したのは、これが最初かな。いや、昭和天皇のときの「自粛」以来か。

・本日、新橋演舞場におりました!(2011.3.22の記事)

⑤ということで、社会の仕組みは変わらなかったけど、個人の認識レベルに変化を与えた「事件」だったかなと。ま、わたしには震災後婚とかはなかったけどね。

PS:『いちえふ』の3巻、買いそびれてたんで、買わなくちゃ!


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