心配したとおりの結果になってしまった。今月の文楽公演「曽根崎心中」を、人間国宝の人形遣い吉田玉男さんが休演するそうだ。ここのところ、休演が続く玉男さん。野澤喜左衛門さんもここのところ調子がよくないようだし、文楽も大変な時代を迎えつつあるってことか…。でも「曽根崎心中」、観に行きますよ、わたしは!チケット、オークションには絶対出しません!
・国立劇場 休演のお知らせ
一応解説しておくと、近松門左衛門の「曽根崎心中」という芝居は、江戸時代が初演なんだけど、その後上演が途絶え、戦後になって歌舞伎で復活。その二年後に文楽で復活したという、文楽にとっては「古くて新しい演目」。文楽での復活初演以来、徳兵衛という役は玉男さんが人形を遣い、「玉男の徳兵衛か、徳兵衛の玉男か」といわれるほど、玉男さんにとって重要な役のひとつ。だから、「玉男さん休演」と聞いて、チケットをオークションに出す人の気持ちはわからなくはないんだけど…。でも、そういう人たちに聞きたい!あなたたちは本当に文楽ファンなの?って。
曽根崎心中(ウィキペディア)
以前、BSで放送された秋田県の康楽館というところでの文楽公演で「曽根崎心中」が上演されたんだけど、そのときのヒロイン・お初はもちろん吉田蓑助で、相手役・徳兵衛は蓑助の弟子・桐竹勘十郎だった。
その公演では、花道を使った新演出で最後の心中のくだりをやっていたんだけど、息の合ったところを見せてくれて、放送で観たわたしもおおいに息を呑んだもの。
今回の代演も勘十郎だというし、チケットをオークションに出すには及ばないとわたしは思いますが、どうなんでしょうか…。
(もっとも、徳兵衛の芸は玉男さんの愛弟子・玉女さんに継承してもらいたいという気持ちもありますけどね…。)
住大夫師匠の高齢を考えても、遠からず厳しい時代を迎えそうな文楽の世界。でも、本当に文楽が好きな人なら、次代を担う玉女、勘十郎あたりの舞台に期待するのが普通で、玉男さんの公演ばかりが異常な争奪戦になるというのは、ミョーなブランド化現象って印象もなくはない。
とにかく、わたしは今月の「曽根崎心中」も観に行きます。本来足のない文楽の女形の人形で、白い足を見せる蓑助のお初。これを観なくていいなんてひとは文楽を観なくて結構!今後をはチケット買い占めないでって言いたくなるなァ!
[舞台] 文楽の吉田玉男さん、東京の舞台休演 - goo ニュース
・国立劇場 休演のお知らせ
一応解説しておくと、近松門左衛門の「曽根崎心中」という芝居は、江戸時代が初演なんだけど、その後上演が途絶え、戦後になって歌舞伎で復活。その二年後に文楽で復活したという、文楽にとっては「古くて新しい演目」。文楽での復活初演以来、徳兵衛という役は玉男さんが人形を遣い、「玉男の徳兵衛か、徳兵衛の玉男か」といわれるほど、玉男さんにとって重要な役のひとつ。だから、「玉男さん休演」と聞いて、チケットをオークションに出す人の気持ちはわからなくはないんだけど…。でも、そういう人たちに聞きたい!あなたたちは本当に文楽ファンなの?って。
曽根崎心中(ウィキペディア)
以前、BSで放送された秋田県の康楽館というところでの文楽公演で「曽根崎心中」が上演されたんだけど、そのときのヒロイン・お初はもちろん吉田蓑助で、相手役・徳兵衛は蓑助の弟子・桐竹勘十郎だった。
その公演では、花道を使った新演出で最後の心中のくだりをやっていたんだけど、息の合ったところを見せてくれて、放送で観たわたしもおおいに息を呑んだもの。
今回の代演も勘十郎だというし、チケットをオークションに出すには及ばないとわたしは思いますが、どうなんでしょうか…。
(もっとも、徳兵衛の芸は玉男さんの愛弟子・玉女さんに継承してもらいたいという気持ちもありますけどね…。)
住大夫師匠の高齢を考えても、遠からず厳しい時代を迎えそうな文楽の世界。でも、本当に文楽が好きな人なら、次代を担う玉女、勘十郎あたりの舞台に期待するのが普通で、玉男さんの公演ばかりが異常な争奪戦になるというのは、ミョーなブランド化現象って印象もなくはない。
とにかく、わたしは今月の「曽根崎心中」も観に行きます。本来足のない文楽の女形の人形で、白い足を見せる蓑助のお初。これを観なくていいなんてひとは文楽を観なくて結構!今後をはチケット買い占めないでって言いたくなるなァ!
[舞台] 文楽の吉田玉男さん、東京の舞台休演 - goo ニュース
brusqueさんのおかげで、訃報を知ったわたしでした・・・。舞台に出られなくても、ご健在でさえあれば・・・。
何かぽっかり穴が開いてしまった心境です。
今まで当たり前のように玉男さんの舞台が観れてた事のほうが奇跡なのかもしれませんね。
最近、玉男さんに限らず、病気休演がなんだか増えてきた文楽。ちょっと心配ですね。
それと、蓑助さん。勘十郎、玉女が大看板になるまでは、相手役としてがんばってほしいですね。
蓑助さん、数年前の病後以来、ぐっと凄みが増した気がします。(ぞっとするような色気というか…)いいですよね。