切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

村上龍と北の湖

2015-11-21 16:21:37 | TVピープル
北の湖の訃報にビックリしたんですが、わたしの中の北の湖って、村上龍、テレビ版「家族ゲーム」、DVD「大相撲大全集」の三つがキーワードなんです。ということで、ご冥福をお祈りいたします。

①村上龍の初期のエッセイに「僕のミーハー的北の湖恋歌」というのがあって、村上龍VS北の湖インタビューまでついているんですが、村上龍のミーハーぶりが凄い。村上龍曰く「なぜ北の湖がさわやかであるかとえいば、(中略)自分の持てる力を開拓して、世に自分の正当な力を認めさせる、誰の力も借りずに才能と体力で地位を得る、そこには根性がよじれる要素が皆無(中略)、性格が屈折する原因がない」とのこと。まさにそういう人だったんじゃないですかね。なので、私見ながら、千代の富士、貴乃花に比べても変なよじれがないような気がします。

ということで、このエッセイ、興味のある方は是非ご一読を。北の湖も結構率直に語っています。

②物凄くくだらないことかもしれないんですが、髪の長かったころの長淵剛が主演したテレビ版「家族ゲームⅡ」で主演の松田洋治の父親役だった遠藤太津朗が好きな関取を聞かれて「わしゃ、北の湖一本やり」と答えた台詞が何ともおかしくて、豪農で一番が大好きなお父さん役の台詞としてはぴったりだったなと。北の湖というと、個人的にいつも思い出してしまうんですよね~、あの場面。なお、遠藤太津朗といえば、時代劇映画ファンにはおなじみの有名な悪役で、わたしは学生時代大好きだったんですよね。

③このブログでも、一時期相撲にはまりかけた話を書いたことがあるけど、過去の名力士のDVDを流しっぱなしにするとよいんですよね。もちろん、今の相撲中継とか、両国国技館で生で観る相撲もよいんだけど、NHKから出ている「大相撲大全集」とかベースボールマガジン社が出していたDVDマガジン「国技大相撲」なんかは見始めると本当にはまってしまいますよ。

北の湖だと「大相撲大全集~昭和の名力士・五」ですから、興味のある方、北の湖の現役時代を知らない方はご覧になるとよいのでは!

しかし、国粋主義めいたことは言いたくないんだけど、やっぱり昔の映像を見ると、昔は国技だといえたけど、今はいったいなんなんだろうと正直思います。北の湖の訃報が国技大相撲の終焉の序章にならないことを祈るなあ~。歌舞伎、文楽、相撲は江戸時代から近代~現代を結ぶ大事な伝統芸能だと思うんですけどね~。だから、スポーツであってスポーツじゃない。

ま、余計なことですかね。

とりあえず、村上龍の追悼コメントに期待します。



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