
今回の大阪遠征の目的は、「伊賀越」の岡崎の段を観たかったのと、住大夫の「河庄」が聴きたかったからなんだけど、じつは演目以上に感動的な体験があって、「来てよかった~。」と思いましたよ! それは・・・
一部が終わって、二部が始まるまで時間があったので、1階の展示場をぶらぶらしていると、舞台裏が見学ができるというような話が聞こえてきた。
で、それは本来、団体客用の見学会だったらしいのだけど、「かまへん、かまへん」なんていわれてしまったもんだから、あつかましいわたしはそのまま見学の一行に付いていってしまった。
NHKで以前放送した「人間国宝二人 吉田玉男と竹本住大夫」という番組に出てきた入り口の神棚を通り過ぎ、人形がたくさん置いてある廊下を通って舞台の方へ。
驚いたのは、次の舞台「心中天網島」に出演する桐竹勘十郎、吉田和生、吉田文吾の御三方が自ら案内をしていること。意外と小柄な勘十郎さん、エノケンの大阪版みたいな軽妙な喋りのおっちゃん・文吾さん。そして、もうすぐ幕の開く「河庄」の舞台装置と床。
すべてに感動で胸が熱くなった上、楽屋にもチラッと入れさせてもらい、ここまでしてもらっていいのだろうかと本気で思いましたね~、まったく。
ところで、少し舞台に引きつけたことを言っておくと、文楽の舞台装置というのは実際に見ると本当にシンプルで、極力人形遣いの動きの邪魔にならないよう隙間のある空間になっているのだと実感しました。
ということは、客席から感じるドラマや情感は、ひとえに人形遣いや大夫、三味線の芸にかかっているということになるわけで、つくづく、個人の力量に左右される芸能なんだなと思いましたね。(だから、文楽は歌舞伎と違って実力主義社会なのでしょう。)
さて、見学の話に戻ると、大阪での文楽の不人気対策として行われているサービスのようだったのだけど、これだけしてもらうと次もまた来ようという気になりますよね。
さあ、来年一月はどうしようかな・・・。
一部が終わって、二部が始まるまで時間があったので、1階の展示場をぶらぶらしていると、舞台裏が見学ができるというような話が聞こえてきた。
で、それは本来、団体客用の見学会だったらしいのだけど、「かまへん、かまへん」なんていわれてしまったもんだから、あつかましいわたしはそのまま見学の一行に付いていってしまった。
NHKで以前放送した「人間国宝二人 吉田玉男と竹本住大夫」という番組に出てきた入り口の神棚を通り過ぎ、人形がたくさん置いてある廊下を通って舞台の方へ。
驚いたのは、次の舞台「心中天網島」に出演する桐竹勘十郎、吉田和生、吉田文吾の御三方が自ら案内をしていること。意外と小柄な勘十郎さん、エノケンの大阪版みたいな軽妙な喋りのおっちゃん・文吾さん。そして、もうすぐ幕の開く「河庄」の舞台装置と床。
すべてに感動で胸が熱くなった上、楽屋にもチラッと入れさせてもらい、ここまでしてもらっていいのだろうかと本気で思いましたね~、まったく。
ところで、少し舞台に引きつけたことを言っておくと、文楽の舞台装置というのは実際に見ると本当にシンプルで、極力人形遣いの動きの邪魔にならないよう隙間のある空間になっているのだと実感しました。
ということは、客席から感じるドラマや情感は、ひとえに人形遣いや大夫、三味線の芸にかかっているということになるわけで、つくづく、個人の力量に左右される芸能なんだなと思いましたね。(だから、文楽は歌舞伎と違って実力主義社会なのでしょう。)
さて、見学の話に戻ると、大阪での文楽の不人気対策として行われているサービスのようだったのだけど、これだけしてもらうと次もまた来ようという気になりますよね。
さあ、来年一月はどうしようかな・・・。
今回の河庄よかったですね~、行き倒しました^^;
私も以前裏舞台を案内して頂いた時に、人形がすら~っと並んでるのを見て、舞台では人間らしく、それ以上にみえるのに、そこでは本当にただの人形で驚き、人形遣いさんを拝んでしまいそうになりました。舞台もみましたが、あんなに簡単に作ってるとは驚きました~。でも大物(?)が案内なんて羨ましいです~^-^
玉男さん住大夫さん以後の人気低迷を心配しているということのようです。ファンにとってありがたいけれど、関係者も大変ですよね。