切られお富!

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村上春樹『1Q84』、来夏めどに第3部!

2009-09-21 23:59:59 | 超読書日記
~なんだそうですね!正直言って、第二部までだと消化不良を感じていたので、楽しみではあります。さて、どうなるのかな?

一応、簡単な感想は書いているのだけど、大胆にいってしまえば、この作品が村上春樹の代表作だとはとても思えませんね、少なくともここまでの二冊だけでは。

個人的には、やっぱり『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、『ダンス・ダンス・ダンス』、『ねじまき鳥クロニクル』くらいまでかな、密度が濃いとおもったのは。

正直言って、『海辺のカフカ』のスカスカ感にはがっかりしたし、『アフター・ダーク』は<村上龍もどきをやってる春樹>って印象で、もう終わっちゃったかな~とすら思いましたからね~。

それに、いまになって思えば、読んだ当時もうひとつ好きじゃなかった『ノルウェイの森』ですら、最近の春樹作品よりはディテールが書き込まれていた感じ…。

というわけで、久々の大作に多くの読者が期待したんだろうけど、評論家も、『1Q84』に関してはちょっと持ち上げすぎたんじゃないですか?亀山郁夫さんの「マーラーの交響曲を思わせる」なんて、さすがに過大評価としかいいようがないでしょう?

とはいえ、読書体験としては久々に楽しめた春樹作品だったので、あの宙釣りみたいな結末の続きが読めるのは、とっても楽しみ。

しかし、売れるんでしょうねぇ~。でも、そのことと作品は無関係なはずなんだけど…。メディアも批評家も飲まれちゃってるんじゃない?平静なのは作者だけか?!

PS:個人的には、最近の村上春樹の最高傑作はエルサレムでの演説だと思います!日本の政治家なんかには、あんなこといえないでしょ?太郎くんはダメだったから、由紀夫くんには期待したいところだけど!


村上春樹氏:「1Q84」を語る 単独インタビュー(1) 「来夏めどに第3部」
 


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村上 春樹
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