切られお富!

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本日も、アルゲリッチの演奏を聴いてきました!

2010-12-01 23:45:28 | カメレオンのための音楽
本日も、日曜日に引き続き、「マルタ・アルゲリッチ セレブレーション2010」の二日目に行ってきました。曲はシューマンのピアノ・コンチェルトに、ラヴェルの「道化師の朝の歌」、そしてラヴェルのピアノ・コンチェルト!で、鳴り止まぬ拍手にアンコールが3曲!満喫させていただきました。しかし、やっぱり、このひと、日本で人気あるなあ~。

個人的には、今日は好きな曲ばかりでした。

シューマンのP協は、わたしにとってのアルゲリッチのイメージそのものみたいな曲。今日の演奏が彼女にとっても新日本フィルにとってもベストではないにしろ、いかにも彼女らしい、熱情も抒情も力技でコントロールする演奏が聴けたなあ~という印象。純粋に演奏的に言えば、第2楽章が深みを増していたと思いました。

そして、オケだけの演奏で「道化師の朝の歌」。この曲に限らず、ラヴェルの管弦楽って、チェリビダッケ風の繊細緻密な演奏パターンか、わりと元気でにぎやかな演奏スタイルのどちらかですよね。で、今回はどちらかというと後者の感じだったかな。結構爆音な感じでした。

そして、最後は前回に引き続きラヴェルのP協。今日は先日以上に指が回っていたというか、アルゲリッチ的にも絶好調の部類だったのでは。で、やっぱり、個人的には第2楽章がそれまでにも増して深みを加えていたような…。

で、今日は今回の公演の最終日ということもあり、アンコールを三曲。

ラヴェルのP協の第3楽章はともかく、シューマンの「子供の情景」から「知らない国ぐに」をやってくれたのには感動しました!というのも、この曲が好きだし、この曲を効果的に使っているヴィスコンティの映画『ルードヴィッヒ』も大好きだからです。今日の彼女の演奏は、CDや過去に出ている映像より、憂愁に満ちた深みのあるものでした。たぶん、映画『ルードヴィッヒ』に出てくるオーストリア王妃シシー(映画ではロミーシュナイダーが演じている!)がこの曲を演奏したらこんな風かな~なんて感じですね。

そして、最後もシューマンで、幻想小曲集から「夢のもつれ」!これはわりと軽やかに弾ききって、チャーミングに舞台から去ったアルゲリッチ…。

ところで、先日は假屋崎省吾が楽屋方面に行くのを目撃してしまったんだけど、どうやら今日もいたらしい!(このひと、ラン・ランが好きなんじゃなかったけ?)

まあ、会場にはいろんな人がいたんだろうなあ~。

というわけで、散財だったけど、満足して家に帰りました。

(ちなみに、二日のうちどっちかがキャンセルになると正直思ってましたけど…。)

これで、今年は南座へは行けないなあ~。でも、一月の舞台の払い戻しがあるかもしれないけどね~。
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