
じつはご本人を何度もお見かけしたことがあり、勝手に親近感が湧いていました。妖怪マンガの作者としてばかりでなく、戦記物マンガの重要な作者としてもっと認知されてほしいですね。ということで、ご冥福をお祈りいたします。
先日訃報のあった原節子が95歳でこの人が享年93歳ということを考えると、ほぼ同世代のうちでも大器晩成の典型というか、人生は長いというか、原節子の見事な引き際の人生とはタイプの違う、人生の達人というのか、見事な人生だな~と思いますね。
で、最初に書いた戦記物の作品について。
何冊も文庫にもなっているし、大岡昇平の『野火』ばかりでなく、もっと読まれるべき、広義の戦記物ばかりだと思います。個人的には自伝がとても良いです。誰にもまして率直なひとの自伝だけに、戦時中の話が胸を打ちます。
で、わたしが戦争の勝ち負け以上にいつも気になるのは、「日本人は陰湿な日本人体質を脱却できたのか」という問題。そして、「理屈では勝てないと思いながら、言える空気ではないという理由で、国策や作戦が遂行されていく傾向」から脱却できたのかという問題。あるいは、いわゆる「軍隊式」といわれる慣習から抜け出しえたのかという問題。このあたりがあってこその戦後の「軍隊アレルギー」なんで、単純な「平和ボケ」の問題じゃあないんですよね。第一、わたしなんか学校と組織の「軍隊式」といまだに闘っていますもの。
というわけで、大岡昇平、大西巨人と並んで、水木しげる作品は語られるべきだと思いますね~。
先日訃報のあった原節子が95歳でこの人が享年93歳ということを考えると、ほぼ同世代のうちでも大器晩成の典型というか、人生は長いというか、原節子の見事な引き際の人生とはタイプの違う、人生の達人というのか、見事な人生だな~と思いますね。
で、最初に書いた戦記物の作品について。
何冊も文庫にもなっているし、大岡昇平の『野火』ばかりでなく、もっと読まれるべき、広義の戦記物ばかりだと思います。個人的には自伝がとても良いです。誰にもまして率直なひとの自伝だけに、戦時中の話が胸を打ちます。
で、わたしが戦争の勝ち負け以上にいつも気になるのは、「日本人は陰湿な日本人体質を脱却できたのか」という問題。そして、「理屈では勝てないと思いながら、言える空気ではないという理由で、国策や作戦が遂行されていく傾向」から脱却できたのかという問題。あるいは、いわゆる「軍隊式」といわれる慣習から抜け出しえたのかという問題。このあたりがあってこその戦後の「軍隊アレルギー」なんで、単純な「平和ボケ」の問題じゃあないんですよね。第一、わたしなんか学校と組織の「軍隊式」といまだに闘っていますもの。
というわけで、大岡昇平、大西巨人と並んで、水木しげる作品は語られるべきだと思いますね~。
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