切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

ふたりの女流時代小説家の訃報。

2015-12-14 23:59:59 | 超読書日記
11月の宇江佐真理さんの訃報に続いて、12月には杉本章子さんとは正直驚きました。しかも、おふたりとも乳癌だったとは・・・。お二人というと、わたしが思い出すのはこのアンソロジーと巻末の鼎談。ということで、ご冥福を祈り致します。

宇江佐さんといえば、デビュー作からヒットを飛ばした方だし、杉本さんは直木賞作家。しかも、まだお二人とも60代でしょ。あさのあつこ、ご自愛くださいと、言いたくもなりますわね。

で、アンソロジーで宇江佐さんの推薦がTBS落語研究会でおなじみ榎本滋民に、海老蔵の映画『一命』の原作者・滝口康彦と渋くて、杉本さんの推薦が藤沢周平と山田風太郎と割合王道か。ちなみに、あさのあつこは岡本綺堂と菊池寛でこっちこそ正真正銘の王道という感じですか。

北海道在住だった宇江佐さんが長崎在住だった滝口康彦を推薦して、福岡在住の杉本さんが山形の藤沢周平推薦だってあたりがちょっと面白いですね。

しかし、宇江佐さん北海道在住、杉本さん福岡在住、あさのさん岡山在住というのは、女性と時代小説を考える意味でも、新しい何かがあるような気がします。

とはいえ、お二人の早すぎる訃報、返す返すも残念ですね~。


衝撃を受けた時代小説傑作選 (文春文庫)
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