切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

サワコの朝の草笛光子さんが素敵だった話。

2015-07-18 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
そもそも好きな女優さんなんですが、お年を召されてなお素敵でした。ごくごく簡単に!

わたしとしては、あえて映画女優としての草笛さんについて書きます。

映画女優草笛光子に出会ったのは、わたしの場合、社長シリーズじゃなくて、成瀬巳喜男監督特集でした。成瀬作品後期の常連という印象がありますが、一番印象にあるのは『放浪記』。高峰秀子演じる林芙美子のライバル役がカッコ良かった。

次にもうちょっと軽い役。日活を出て東宝に移籍した川島雄三の作品で、原作者石原慎太郎がラストシーンでチョイ役出演、「俺には女はわからねぇや」という棒読み台詞を聞かせる『接吻泥棒』も忘れられない。当時は(!)は絶世の美男宝田明をめぐって、団令子と争う年増役がよいんですよね~。

また、忘れちゃいけないのは、市川崑の金田一シリーズの常連だったということ。どの作品でも存在感を見せつけていますが、個人的には『獄門島』の娘たちの母親役が妖艶でした。

そして、最後にわたしが一番好きな出演作!それは何と言っても、森田芳光監督『それから』の嫂役。松田優作とのやりとりがよいんですよ。藤谷美和子もよかったですが、この映画の格調をあげたのはなんといっても草笛さん。小林薫の怪演もありますが、もっと再見されるべき名作でしょう!

というわけで、いつまでもお元気で!生の舞台も観てみたいな~。わたしも見習って、筋肉を鍛えなければ!

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