このブログでは、「なぜ人間国宝にならないのか不思議」といい続けた嶋大夫。とにかく、大好きな大夫なので、ちょっとホッとしましたよ。今月は休演しているそうですが、どうかご自愛くださいませ。記念興行が楽しみです。
住大夫、9世綱大夫(すいません、いまだにこっちの方がわたしにはイメージなんで。)が、山城少掾以来の渋い語り口の代表者で、あえていえば悪声の魅力だったのに対し、嶋大夫の美声は生の舞台に接すると、なんとも心地よかった。
今思えば、切り場語りとして、住大夫、綱大夫、嶋大夫の三人に、退座した十九大夫が声量たっぷりというタイプだったので、ついこの間まではまずまずのバリエーションだったんですよね。その段でいえば、二人引退、一人退座で、切り場語りが大ベテランの嶋大夫に咲大夫という事態は、ちょっと先行き心配ではある。
ま、そんな心配はさておき、嶋大夫に話を戻すと、演出的には乗れなかった杉本文楽「曽根崎心中」も嶋大夫の語りはよくて、やはり近松もこのひとはよいなと思うし、個人的には、何年か前に大阪で聴いた「寺子屋」。「帯屋」とか朝顔日記の「宿屋」みたいなチャリ場も楽しいし、鶴澤清治の会のときの「酒屋」も印象に残るなあ~。
ということで、ますますお元気でいていただかないと困る。今後のさらなるご活躍を期待しております。
一ファンより。
住大夫、9世綱大夫(すいません、いまだにこっちの方がわたしにはイメージなんで。)が、山城少掾以来の渋い語り口の代表者で、あえていえば悪声の魅力だったのに対し、嶋大夫の美声は生の舞台に接すると、なんとも心地よかった。
今思えば、切り場語りとして、住大夫、綱大夫、嶋大夫の三人に、退座した十九大夫が声量たっぷりというタイプだったので、ついこの間まではまずまずのバリエーションだったんですよね。その段でいえば、二人引退、一人退座で、切り場語りが大ベテランの嶋大夫に咲大夫という事態は、ちょっと先行き心配ではある。
ま、そんな心配はさておき、嶋大夫に話を戻すと、演出的には乗れなかった杉本文楽「曽根崎心中」も嶋大夫の語りはよくて、やはり近松もこのひとはよいなと思うし、個人的には、何年か前に大阪で聴いた「寺子屋」。「帯屋」とか朝顔日記の「宿屋」みたいなチャリ場も楽しいし、鶴澤清治の会のときの「酒屋」も印象に残るなあ~。
ということで、ますますお元気でいていただかないと困る。今後のさらなるご活躍を期待しております。
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