切られお富!

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<訃報> 指揮者 作曲家 ピエール・ブーレーズ

2016-01-07 22:32:51 | カメレオンのための音楽
毎日、訃報記事書いているみたいでなんですが・・・。晩年の録音が評判悪かったとはいえ、一時代を画した指揮者というイメージでした。享年90歳。しかし、90代の訃報が続きますね~。みんな大往生の部類でしょう。ご冥福をお祈りいたします。

この人といえば、まずはニューヨークフィルなんかとの切れ味鋭い演奏でしょう。個人的にそれほど好きではなかったストラヴィンスキーやベルリオーズの曲が好きになったのは、この人の録音のおかげでした(もちろん、ソニー時代)。

それまでは、「春の祭典」にせよ、「幻想交響曲」にせよ、名盤とされるものは爆音系のものが主流で、わたしはどうも好きになれなかったんですが、クールで分析的ともいえる演奏スタイルがなんとなくわたしの性に合ったのか、ハルサイ、火の鳥、幻想は何度も聴いたりしましたね~。その流れで、ラヴェルとかワーグナーの管弦楽曲集、シェーンベルクの浄夜もよく聴いたけど・・・。

で、業績みたいな話だと、なんといっても、バイロイト音楽祭の「ニーベルングの指輪」の演奏にとどめを刺すんじゃないでしょうか。

今では珍しくないものの、当時としては斬新だったパトリス・シェローの現代的な読み替え演出とともに、壮大なワーグナー演奏と一線を画した演奏スタイルは賛否両論。

追悼の意味で、どこかのBSかCSでこの指輪の映像を全曲放送してほしいですね~、もとろん、メイキク込みで(むかし、クラシカジャパンがやったことはあるけど。)。あと、指輪の全曲演奏のCDが長らく廃盤で、ダウンロードだと購入できるんですが、指輪みたいな大曲をダウンロードで満足できる人っているのかな~。これって、オーディオ守旧派の感想ですか?

ということで、ブーレーズの作曲家としての業績には触れてきませんでしたが、じつはどうも苦手なんですよね、彼のいわゆる現代音楽が・・・。でも、この機会に聴き直してみようかな~。でも、それより、まず指輪の映像だな~。

そんなわけで、追悼になっていたでしょうか・・・。


ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ
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ストラヴィンスキー:火の鳥(1910年全曲版)&ナイチンゲールの歌(期間生産限定盤)
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Berlioz: Pierre Boulez Edition
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ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》全曲 [DVD]
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2 コメント

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「爆音系のものが主流」 (pfaelzerwein)
2016-01-08 08:20:24
「プリスロンプリ」のエラート盤は、ヴェーベルンも真っ青なppp音系の演奏録音です。後年必ずしも指揮者としておかしなことにはなっていなかった証拠かもしれません。これだけの静寂感のある録音は他に知りません。これに比べると、武満徹などなどはあまりにも煩さ過ぎて、野蛮過ぎる。初期の映画音楽は良いですけど。
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コメントありがとうございます。 (切られお富)
2016-01-12 22:26:43
pfaelzerweinさま

コメントありがとうございます。
ご返事遅れてすいません。たまたま連休中慌ただしくて・・・。

プリスロンプリはグラモフォン盤しか聴いたことがなかったので、エラート盤を聴いてみようと思います。この際なので、まとめていろいろ聴いているところです。

また、

>武満徹などなどはあまりにも煩さ過ぎて、野蛮過ぎる。初期の映画音楽は良いですけど。

じつは同意見です。武満は映画音楽の方が聴きなおしたくなるんですが、現代音楽ファンにそんなことを言うと怒られそうなんで、心ひそかに思ってました。
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