切られお富!

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テレビ朝日の番組「小泉今日子50歳 ニューヨーク」、よかったです。

2016-01-08 03:16:52 | TVピープル
今年の三が日は、1月3日放送の番組に地味ながらよいものがいくつもあって、海老蔵のドキュメント、勘九郎・七之助兄弟のドキュメント、桐竹勘十郎出演の番組など、なかなかなものだったのですが、白眉はやっぱりこの番組でした!小泉今日子の好きなお酒がウィスキーって、さすがアラフィス!

まもなく50歳になるという小泉今日子がニューヨークに滞在するというだけの番組だったんですが、彼女の佇まい自体がいいし、妙にニューヨークの街が似合っているんですよね。ファッションもシンプルでカッコよかったし。

書評集もそうだったけど、この番組も自己言及的というか、45歳から50歳にならんとする自分を振り返りながら、9.11のメモリアルパーク、ウィスキーの蒸留所、現代美術の美術館などを訪ねる構成で、個人的に良かったのはウィスキーの蒸留所のくだりでした。

絵的にも、樽の並んでいる倉庫の天井がボロボロだったりして、それがかえってカッコいいんですよね。そして、ハキハキ説明する、いかにもって感じのNY娘。チョコレートウィスキーとか、いろいろテイスティングした上で、小泉今日子の選んだのが飲みなれたクラシックなウィスキーだったというのは、やはり年輪を重ねた酒飲み女子だってことで、妙に納得。

で、最後の感動的な大江千里との再会。TBSドラマ「パパとなっちゃん」での共演(フィアンセ役)以来25年ぶりの再会だったそうですが、大江の即興による「あなたに会えてよかった」のピアノ演奏がよかったこと!

ボブ・ディランなど名だたるミュージシャンが出演したというThe bitter endというライブハウスでの演奏だったんだけど、ピアノがよいのか、ホールがよいのか、ピアノの音がじつによく響くんですよね~。まず、そのことに感心したし、ジャズミュージシャンに転向した(?)大江千里の佇まいもいい!47歳のときに一大決心で渡米したというエピソードなど、アラフィス男女ならずとも、残された人生の時間をどう生きるか、考えさせられる再会場面でした。

で、大江の「僕も(曲を)弾きながらグッときました。50年ちょっと生きてきたご褒美ですかね!」って言葉と最後のハグもよかったなあ~。

なお、ナレーションが「最後から二番目の恋」で坂口憲二のカノ女役だった佐津川愛美で、このドラマのファンにとっても嬉しいキャスティングでした。

ということで、企画した人が偉いな。良い番組でしたよ、テレビ朝日さん!

・小泉今日子のニューヨーク旅に密着 現地で大江千里と25年ぶりの再会も(外部リンク)

PS:観た後、急にウィスキーが飲みたくなってしまって、飲んでしまいました。ま、わたしの場合はジャパニーズウィスキーなんだけど。わたしのフェイバリットは響17年の小瓶です!香りがよいんで。

小泉今日子書評集
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中央公論新社


小泉今日子はなぜいつも旬なのか (朝日新書)
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朝日新聞出版


9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学
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