切られお富!

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川内康範といえば、『東京流れ者』でしょ!

2007-02-24 08:31:13 | TVピープル
森進一の「おふくろさん」の歌詞改変問題で、なぜ森進一が一日で態度を急変させたかっていったら、弁護士に相談して「あんた、勝ち目がないよ」っていわれたからに決まってるでしょ。実際、「僕のおふくろさん」発言を聞いたときは、「おいおい、著作者人格権をどう考えているんだ!」って思っちゃったんだけど、歌手の認識ってこんなレベルなんですか?それとは別に、川内康範って、ディープな映画ファンには記憶に残る名前ではありますよね~。

森進一が謝罪訪問も門前払い?(スポーツニッポン) - goo ニュース
森進一反発「ぼくのおふくろさん」(スポーツニッポン) - goo ニュース

川内康範が映画の脚本をたくさん書いているのは知っていたけど、映画界とのつながりが戦前からだっていうのは、不覚にも今回の件がきっかけで知りました。

・川内康範(ウィキペディア)

わたしは、鈴木清順の名作『東京流れ者』で覚えていたんだけど、歌モノの映画『南国土佐をあとにして』(渡り鳥シリーズの原点になった作品)はもちろん、『骨まで愛して』なんかも絡んでいたんですね。

ところで、今回の件で、「歌はみんなのもの」なんて書いてるブロガーも結構いたんだけど、JASRAC批判では、著作者に金を払えって言っておいて、著作者にっとって犯されてはならない改変されない権利(著作者人格権)はどうでもいいっていうのは筋が通らないんじゃないでしょうか?

それと、森進一をちょっとだけ擁護しておくと、やっぱり一番悪いのは渡辺プロじゃないですかね。大手プロが勝手に他の作詞家に頼んで台詞をつけちゃったというのは、大問題ですよ。マスコミも森進一サイドばかり取材しないで、ナベプロにも、「いつもこんなことやってるんですか?」と聞くべきだと思いますね。(もっとも、大手事務所にそんなことを言える芸能レポーターなんていないか!)

ついでながら、わたしは文化系帰宅部だったんだけど、自分で作った自主映画なり絵なり文章を勝手に変えられるのって、本当に感情レベルで腹が立つものなんですよね。(じつはちょっと経験あり。)

たとえば、卒業文集で自分の文章を勝手に教師が検閲して直したりしたら、誰だって反発するでしょう?

つまり、作り手の心情というのはそういうものなので、川内氏が心が狭いとか何とかっていうのは、モノ作りに関わったことのないひとの発想だと思いますね。

そんなわけで、この件、どうなることやら?

東京流れ者

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