
とうとう、三遊亭円楽が引退を表明したそうだ。国立演芸場での「芝浜」のできに納得がいかず、「恥をかきたくない」というのが引退の理由。脳梗塞からの復帰だったわけだけど、気力がなくなったということのなのでしょうか?志ん生のような、"病後に第二の境地"というわけにはいかなかったってことですかね。
<三遊亭円楽さん>引退を表明 「恥をかきたくない」と
古今亭志ん生が脳梗塞から復帰、以前のような元気さからは遠かったものの、独特の境地を見せた例や、反対に、八代目桂文楽が「大仏餅」の口演中言葉に詰まり、「勉強し直してまいります」と言ってそのまま引退してしまった例を思い出しますね。
あとは、夏目漱石が贔屓にしていた名人・三代目柳家小さんが、晩年に脳を患い、口演中、噺が元に戻ってしまったりといったことを繰り返したという悲惨なエピソードもある。
円楽という落語家はもうひとつ好きではなかったし、最後の口演の出来も聴いていないのでよく分からないのだけど、「円生百席」という録音を完成させた六代目三遊亭円生の後継者であった円楽だから、独自の美意識とか引き際に関する考えがあるのかもしれない。
しかし、同世代の古今亭志ん朝が亡くなり、立川談志も「今は弟子の志の輔の方がうまい」と自ら公言している昨今、落語もひとつの世代が終わろうとしているんだなあって思います。
さて、円楽だと、師匠譲りの「文七元結」は意外と嫌いじゃなくて、歌舞伎で「文七元結」をやるときは、聞き直すCDリストに入ってます。(因みに、そのリストに入っているのは、志ん朝、志ん生、円生、談志、円楽といったあたり。小三治も持ってるけど、もうひとつ好きじゃないなあ、この噺に関しては。)
さて、考えてしまうのは、今後のこと。誰が三遊亭一派を引っ張っていくのか。師匠の大名跡「円生」を継げるような人材を育てることが、円楽に残された仕事なんじゃあないですかね。
PS:因みに、「芝浜」だと、三代目桂三木助もいいけど、志ん生が三木助が亡くなったときに代わりでやった「芝浜」がよかったなあ。もちろん、テープで聞いたんだけど!
<過去の記事>
・円楽引退?!
・円楽の脳梗塞と落語家の病気。
<三遊亭円楽さん>引退を表明 「恥をかきたくない」と
古今亭志ん生が脳梗塞から復帰、以前のような元気さからは遠かったものの、独特の境地を見せた例や、反対に、八代目桂文楽が「大仏餅」の口演中言葉に詰まり、「勉強し直してまいります」と言ってそのまま引退してしまった例を思い出しますね。
あとは、夏目漱石が贔屓にしていた名人・三代目柳家小さんが、晩年に脳を患い、口演中、噺が元に戻ってしまったりといったことを繰り返したという悲惨なエピソードもある。
円楽という落語家はもうひとつ好きではなかったし、最後の口演の出来も聴いていないのでよく分からないのだけど、「円生百席」という録音を完成させた六代目三遊亭円生の後継者であった円楽だから、独自の美意識とか引き際に関する考えがあるのかもしれない。
しかし、同世代の古今亭志ん朝が亡くなり、立川談志も「今は弟子の志の輔の方がうまい」と自ら公言している昨今、落語もひとつの世代が終わろうとしているんだなあって思います。
さて、円楽だと、師匠譲りの「文七元結」は意外と嫌いじゃなくて、歌舞伎で「文七元結」をやるときは、聞き直すCDリストに入ってます。(因みに、そのリストに入っているのは、志ん朝、志ん生、円生、談志、円楽といったあたり。小三治も持ってるけど、もうひとつ好きじゃないなあ、この噺に関しては。)
さて、考えてしまうのは、今後のこと。誰が三遊亭一派を引っ張っていくのか。師匠の大名跡「円生」を継げるような人材を育てることが、円楽に残された仕事なんじゃあないですかね。
PS:因みに、「芝浜」だと、三代目桂三木助もいいけど、志ん生が三木助が亡くなったときに代わりでやった「芝浜」がよかったなあ。もちろん、テープで聞いたんだけど!
<過去の記事>
・円楽引退?!
・円楽の脳梗塞と落語家の病気。
![]() | 五代目 三遊亭圓楽 特選落語集 DVD-BOXアミューズソフトエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
![]() | 厩火事三遊亭円楽(五代目)ポリドールこのアイテムの詳細を見る |
定年のない芸の世界の引き際って、きっと大変なんでしょう・・・。
「冗談じゃないよ、60歳ばかで、小三治ほどの噺家が、これからっしょ!」というのは、ファンの勝手な言い分で、本人はすっかり年寄り・病人気分のようです・・・。円熟の小三治期待で、まだ20年はいけると思っているのに・・・。
本当ですか?だから、小さんを継がなかったんですかね。
小三治といえば、高田馬場の駅前のレコード屋さんに出没するって話を聞いた事があります。(その店のオジサンが言ってました。)
それと、小三治だと「らくだ」がおっかない感じで好きでしたね。