切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

豊竹咲大夫が休演(九月文楽公演)

2008-09-05 23:59:59 | 恋する文楽
咲大夫が休演するって、今日知りました。代演は文字久大夫。

・休演のお知らせ

正直なところ、咲大夫ってそんなに好きな大夫ではないのですが、声量のある人だし、舞台が大きい。でも、声の質からいうと、女性を語る太夫だってイメージもあるんですよね~。(なんか、言ってる事、バラバラっていわれそう・・・。)

素人のわたしがいうのもなんだけど、文楽の太夫にはたぶん二種類あって、声が女性の役に合ってる太夫と、男性の役に合ってる太夫に分かれるんじゃないかと思うんですよ。

また、一方で、声量に恵まれたタイプと恵まれないタイプというのもある。

たとえば、

住大夫 → 男 声量なし
津大夫 → 男 声量あり

綱大夫 → 女 声量なし (九代目です。念のため)
嶋大夫 → 女 声量あり

で、山城少掾、越路大夫はオールラウンダーに近かったけど、声量には恵まれなかったといわれる。

わたしは、どちらかというと声量に恵まれなくても渋い語りというのが好みで、文楽を見に行っても、若い太夫の「声量たっぷり元気一杯の語り」には、ちょっとウンザリって感じになってしまうんですよね。

でも、文楽ビギナーは、若くて声量のある太夫が出てくると、オって思ってしまうんでしょうけど・・・。

まあ、いろんな太夫がいて、タイプにヴァリエーションがあったほうが楽しめるのは確か。

咲大夫なしの今月第二部はちょっと寂しいなあ~というのが、わたしの偽らざる感想ですね。

それと、代演って、千歳大夫か文字久大夫のどちらかが多いですね。こんなことをいっては怒られそうだけど、切り場語り三人と咲大夫の世代まで、その後続の世代で少し距離感あるなあ~って思ってしまう。

このあたり先々心配なんですが、ちょっと脱線しすぎか・・・。

もちろん、今月も観に行きますよ!

PS:ところで、病気でなく「怪我療養」って、何やったんですかね?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「談志・陳平の言いたい放だ... | トップ | 大人になってから見る「母を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

恋する文楽」カテゴリの最新記事