切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

観ました、勘三郎の特番。

2007-03-11 23:59:59 | かぶき讃(トピックス)
土曜日にやっていた勘三郎の特番、観ましたよ。いい番組でしたね。日頃、勘三郎の悪口ばかり書いている当ブログですが、歌舞伎の裏方・中村源左衛門さんの死や勘太郎のリハビリが取り上げられていたりして、この番組には好感が持てました。しかし、仁左衛門はいい口上を言うなあ~。

勘三郎襲名興行の南座での公演、千穐楽の口上で仁左衛門は亡くなった源左衛門さんのことを語ったわけなんだけど、この場面は」とってもいい場面でした。ここだけでも観る価値はありましたね、この番組。

仁左衛門って、ときどきいい口上をする印象があるんだけど(といっても、印象が残っているだけで、具体的には思い出せなかったりするんだけど…。)、素顔も芝居も性善説的な役者って感じがします。(例えば、「松浦の太鼓」とか。)

この番組の後、以前源左衛門さんの訃報について書いた記事に、アクセスが結構あって、個人的にちょっと嬉しかったんだけど、その記事で取り上げた「芸に生きる」の源左衛門さんの回(当時は「中村助五郎」という名前だった。)は、歌舞伎チャンネルでも是非再放送して欲しいものです。

しかし、中村屋って物語りのある役者だなあってつくづく思うんだけど、でも、やっぱり芝居を観ると、どこかわたしの趣味とは相容れないところがある。

これほど芝居が巧くて踊りも達者な人が、なんで志村けんのコントみたいな演出をやったりするのか?もっと、純古典的なアプローチから大衆性を獲得しようとしてくれないジレンマにいつも陥ってしまうのはわたしだけなのかな~。

ただ、歌舞伎を観てみたい、初めて観たという観客にアピールする人だってことはもちろん認めるんだけどね~。

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