毎年恒例の「わたしの選ぶ歌舞伎ベストアクト」ですけど、2021年は悲しい訃報もありながら、歌舞伎ファンにとっては忘れられない一年だったのではないでしょうか!ということで、公演中止で観られなかった舞台もありますが、観た中での、わたしが独断と偏見で選ぶベストアクトです!
まずは以下に、2021年の印象に残った舞台…
1月 七段目(吉右衛門)、夕霧名残の正月(鴈治郎)、悪太郎(鷹之資)以上、歌舞伎座、
四天王御江戸鏑(菊五郎)国立劇場
2月 十種香(魁春)、土手のお六、神田祭(玉三郎・仁左衛門)、袖萩祭文(勘九郎・長三郎)、
連獅子(勘九郎、勘太郎)以上、歌舞伎座
3月 楼門五三桐(吉右衛門)、熊谷陣屋(仁左衛門)、直侍(菊五郎)、隅田川(玉三郎・鴈治郎)、
雪(玉三郎)以上、歌舞伎座
馬盥(菊之助)国立劇場
4月 桜姫(上)(玉三郎、仁左衛門)、勧進帳(幸四郎)以上、歌舞伎座
5月 三人吉三(隼人、右近、巳之助)、鏡獅子(菊之助)、八陣守護城(歌六)以上、歌舞伎座
6月 桜姫(下)(玉三郎・仁左衛門)、日蓮(猿之助)以上、歌舞伎座
7月 蜘蛛の拍子舞(猿之助)、鈴ヶ森(錦之助・菊之助)、鳴神(海老蔵・児太郎)、
あんまと泥棒(中車、松緑)以上、歌舞伎座
8月 豊志賀の死(七之助)歌舞伎座
9月 四谷怪談(仁左衛門)歌舞伎座 ※第二部は中止で観れず。
10月 天竺徳兵衛(猿之助)、俄獅子(新悟、松也、笑也)、お土砂(右近)歌舞伎座
伊勢音頭(梅玉)国立劇場
11月 連獅子(仁左衛門・千之助)、井伊大老(白鸚、雀右衛門)、寿曽我(巳之助)、
花競忠臣顔見勢(猿之助、隼人、歌昇)以上、歌舞伎座
熊谷陣屋(芝翫)国立劇場
12月 伊達の十役(猿之助)、ぢいさんばあさん(勘九郎・菊之助、彦三郎)、吉野山(松緑・七之助)、
鬼揃紅葉狩(玉三郎・七之助・松緑)以上、歌舞伎座
●わたしの選ぶベストアクト2021
①桜姫(上)(仁左衛門・玉三郎)
②桜姫(下)(仁左衛門・玉三郎)
③土手のお六(仁左衛門・玉三郎)
④熊谷陣屋(仁左衛門)
⑤四谷怪談(仁左衛門)
連獅子(仁左衛門)
七段目(吉右衛門)
次点 日蓮(猿之助)、三人吉三(隼人、右近、巳之助)、お土砂(右近)、雪(玉三郎)、鳴神(海老蔵・児太郎)
花競忠臣顔見勢(猿之助、隼人、歌昇)
2021年は、なかなかの舞台が続いたんだけど、結局一年通すと、仁左衛門大活躍の年でした!もちろん、多くの舞台で相手役だった玉三郎も良いんだけど、それぞれの役の深化という点では仁左衛門が圧倒的でした。加えて、観客が冷や冷やするほどの連獅子の毛ぶりの熱演!もはや言うことないです。とにかく齢80歳近い人間国宝の熱意に頭が下がります。ということで、仁左衛門一択です。
一方で、若手の成長著しい年でもあって、隼人、右近、巳之助、歌昇etc、 皆一段芸格が上がったんじゃないかと、素人目にもわかる一年じゃなかったでしょうか。
また、中堅では、猿之助でしょう。わたしが楽しみにしていた「骨寄せの岩藤」が、猿之助のコロナ感染で観ることができなかったのは残念だったけど、澤瀉屋の演目も良かったし、新作「日蓮」の斬新さや忠臣蔵を上手くまとめた演出など、コロナ明け後のトップランナー候補はこの人かな〜という気がしました。しかも、ドラマも出てるんですからね〜。凄いです。
最後に、ちょっとだけ、秀太郎、吉右衛門の両人間国宝について一言。秀太郎の訃報は未だに現実感がなくて、廓文章の吉田屋女房役でひょっこり姿を現しそうな気がしているくらいです。また、今にして思えば、ちょっと様子がおかしかった吉右衛門の七段目の由良助の勇姿、楼門五三桐の石川五右衛門の「絶景かな」は、虫が知らせたのか、わたしは二回見に行っているんだけど、倒れる2日前の舞台の虚空を見詰めるような播磨屋の目が忘れられません。
ということで、2022年もどうなるかわかりませんが、今年の初夏くらいには正常化するんでしょうか?團十郎襲名は、準備も含めると2023年?気になること盛り沢山の2022年が始まります。
●2021年MVP
①片岡仁左衛門
②坂東玉三郎
③市川猿之助
④中村吉右衛門
まずは以下に、2021年の印象に残った舞台…
1月 七段目(吉右衛門)、夕霧名残の正月(鴈治郎)、悪太郎(鷹之資)以上、歌舞伎座、
四天王御江戸鏑(菊五郎)国立劇場
2月 十種香(魁春)、土手のお六、神田祭(玉三郎・仁左衛門)、袖萩祭文(勘九郎・長三郎)、
連獅子(勘九郎、勘太郎)以上、歌舞伎座
3月 楼門五三桐(吉右衛門)、熊谷陣屋(仁左衛門)、直侍(菊五郎)、隅田川(玉三郎・鴈治郎)、
雪(玉三郎)以上、歌舞伎座
馬盥(菊之助)国立劇場
4月 桜姫(上)(玉三郎、仁左衛門)、勧進帳(幸四郎)以上、歌舞伎座
5月 三人吉三(隼人、右近、巳之助)、鏡獅子(菊之助)、八陣守護城(歌六)以上、歌舞伎座
6月 桜姫(下)(玉三郎・仁左衛門)、日蓮(猿之助)以上、歌舞伎座
7月 蜘蛛の拍子舞(猿之助)、鈴ヶ森(錦之助・菊之助)、鳴神(海老蔵・児太郎)、
あんまと泥棒(中車、松緑)以上、歌舞伎座
8月 豊志賀の死(七之助)歌舞伎座
9月 四谷怪談(仁左衛門)歌舞伎座 ※第二部は中止で観れず。
10月 天竺徳兵衛(猿之助)、俄獅子(新悟、松也、笑也)、お土砂(右近)歌舞伎座
伊勢音頭(梅玉)国立劇場
11月 連獅子(仁左衛門・千之助)、井伊大老(白鸚、雀右衛門)、寿曽我(巳之助)、
花競忠臣顔見勢(猿之助、隼人、歌昇)以上、歌舞伎座
熊谷陣屋(芝翫)国立劇場
12月 伊達の十役(猿之助)、ぢいさんばあさん(勘九郎・菊之助、彦三郎)、吉野山(松緑・七之助)、
鬼揃紅葉狩(玉三郎・七之助・松緑)以上、歌舞伎座
●わたしの選ぶベストアクト2021
①桜姫(上)(仁左衛門・玉三郎)
②桜姫(下)(仁左衛門・玉三郎)
③土手のお六(仁左衛門・玉三郎)
④熊谷陣屋(仁左衛門)
⑤四谷怪談(仁左衛門)
連獅子(仁左衛門)
七段目(吉右衛門)
次点 日蓮(猿之助)、三人吉三(隼人、右近、巳之助)、お土砂(右近)、雪(玉三郎)、鳴神(海老蔵・児太郎)
花競忠臣顔見勢(猿之助、隼人、歌昇)
2021年は、なかなかの舞台が続いたんだけど、結局一年通すと、仁左衛門大活躍の年でした!もちろん、多くの舞台で相手役だった玉三郎も良いんだけど、それぞれの役の深化という点では仁左衛門が圧倒的でした。加えて、観客が冷や冷やするほどの連獅子の毛ぶりの熱演!もはや言うことないです。とにかく齢80歳近い人間国宝の熱意に頭が下がります。ということで、仁左衛門一択です。
一方で、若手の成長著しい年でもあって、隼人、右近、巳之助、歌昇etc、 皆一段芸格が上がったんじゃないかと、素人目にもわかる一年じゃなかったでしょうか。
また、中堅では、猿之助でしょう。わたしが楽しみにしていた「骨寄せの岩藤」が、猿之助のコロナ感染で観ることができなかったのは残念だったけど、澤瀉屋の演目も良かったし、新作「日蓮」の斬新さや忠臣蔵を上手くまとめた演出など、コロナ明け後のトップランナー候補はこの人かな〜という気がしました。しかも、ドラマも出てるんですからね〜。凄いです。
最後に、ちょっとだけ、秀太郎、吉右衛門の両人間国宝について一言。秀太郎の訃報は未だに現実感がなくて、廓文章の吉田屋女房役でひょっこり姿を現しそうな気がしているくらいです。また、今にして思えば、ちょっと様子がおかしかった吉右衛門の七段目の由良助の勇姿、楼門五三桐の石川五右衛門の「絶景かな」は、虫が知らせたのか、わたしは二回見に行っているんだけど、倒れる2日前の舞台の虚空を見詰めるような播磨屋の目が忘れられません。
ということで、2022年もどうなるかわかりませんが、今年の初夏くらいには正常化するんでしょうか?團十郎襲名は、準備も含めると2023年?気になること盛り沢山の2022年が始まります。
●2021年MVP
①片岡仁左衛門
②坂東玉三郎
③市川猿之助
④中村吉右衛門
わたしが選ぶ2020年歌舞伎ベストアクト
毎年恒例の「わたしの選ぶ歌舞伎ベストアクト」でしたけど、2020年は歌舞伎公演の中止が相次ぎ、歌舞伎座も八月から再開でした。ということで、少ない公演数の中から、わたしが独断と偏見で選ぶベストアクトです!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます