切られお富!

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アルゲリッチの公演中止をめぐって。

2011-10-19 00:00:00 | カメレオンのための音楽
本来なら、今晩はアルゲリッチのコンサートがあるはずでした。でも、みなさまご承知の通り、本人の病気で中止。わたし、ちゃんと予習してたんだけどなあ~。でも、ちょっと慣れました!元夫デュトワとの共演中止もありましたからね~。

デュトワとのサントリーホールでの公演はポゴレリチの代演が聞けたので悪くはなかったし、それよりなにより、去年は二度もアルゲリッチの公演を前の方で聞けたましたから!(ショパンの日なんか、最前列の真ん中寄り!!)


・本日、アルゲリッチの演奏を聴いてきました!

・本日も、アルゲリッチの演奏を聴いてきました!

無造作にハンカチをピアノに放り投げ、華麗かつ事もなげにラヴェルやシューマンのコンチェルト弾ききった老練のアルゼンチーナ、マルタ・アルゲリッチ!

彼女にはやっぱり変なオーラがあって、「嗚呼、大物!」って感じは、鈍感なわたしでもよ~く判った。

今回の演奏予定曲は、

○ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 op.70-1
(Pf:マルタ・アルゲリッチ、Vn:掘米ゆず子、Vc:山崎伸子)


○フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 op.13
(Vn:堀米ゆず子、Pf:海老彰子)


○ドビュッシー:チェロ・ソナタ(Vc:山崎伸子、Pf:海老彰子)

○ラヴェル:ラ・ヴァルス(Pf:マルタ・アルゲリッチ、海老彰子)

だったんだけど、ベートーヴェンの通称「幽霊」って初めて知りました。でも、アルゲリッチが好きそうな快活な感じの曲なんですよね。普通は5番じゃなくて7番の「大公」の方が有名でしょ。村上春樹の『海辺のカフカ』にも確か出てきたし。

で、それより何よりわたしが楽しみにしていたのは、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」のピアノ・ヴァージョン!

オケだと、チェリビダッケのシュトッツガルトでのCDが魂を抜かれるような名演で、何度このCDを聞いてため息をついたことか…。

生で聞いたなかでは、デュトワ&フィラデルフィア管のライブも元気いっぱい溌剌な演奏で爽快でしたけどね~。(しかし、このあとフィラデルフィア管の倒産?のニュースには驚かされましたけどね!)

で、ピアノだとグールドの演奏のCDがあって、これも悪くはないんだけど、もっとすっきりした演奏をアルゲリッチなら…、なんて思っていたんだけど…。

というわけで、また言い分けっぽく、別の機会に来日してくれるでしょう!ね、マルタ!

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ラヴェル:ダフニスとクロエ
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ラヴェル:ラ・ヴァルス
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