切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

読書の夏?二枚の栞(しおり)。

2006-08-11 23:59:59 | 超読書日記
たまたま、本屋さんで見つけた坂口安吾賞の栞(しおり)。なかなか、カッコよくないですか?左は以前見つけた太宰の栞。

安吾賞ってHPを見る限り大した事なさそうだけど、生誕百年なんですね。生前の安吾ってスポーツマンで大柄な人だったらしいけど、コート姿がよく似合います。

「風博士」、「桜の森の満開の下」や「夜長姫と耳男」みたいなフォークロア物もいいけれど、わたしはやっぱり現代物の小説の方が好きですね。「何処へ」とか「私は海を抱きしめていたい」とか。

あと、評論では歴史関連のものが独特で「長崎チャンポン」とか「飛騨・高山の抹殺」なんて興味深いし、小林秀雄を大批判した「教祖の文学」や「志賀直哉に文学の問題はない」「娯楽奉仕の心構え」なんてのもよい。

とにかく、「堕落論」ばっかりで語られてるのがもったいない作家ですよね。

ついでながら、坂口三千代夫人の「クラクラ日記」もお忘れなく!

坂口安吾デジタルミュージアム
坂口安吾賞

クラクラ日記

筑摩書房

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