玉三郎の「阿古屋」に、松緑の「髪結新三」。玉三郎の「阿古屋」はよいに決まっていますが、松緑の新三も今後が楽しみ。ということで、簡単な感想のみ。
「阿古屋」といえば、いまや玉三郎の十八番ですし、少々三曲の演奏に怪しいところがあろうが、囚われの身で花道に出てきたときの貫録からして、もう木戸銭充分というところでしょう。先月の先代萩もそうだったけど、今年の古典の舞台の玉三郎は、一段貫録が増したような気がします。
「阿古屋」というと、琴、三味線、胡弓の三つの楽器をヒロイン阿古屋が生演奏するわけですが、個人的には三味線の時が観客としてもちょっとだれる。でも、今回も含め、胡弓のときの高揚感こそ肝なんじゃないですかね。歌右衛門のときの胡弓と役者が一体になったような鬼気迫るような感じといい、玉三郎の場合の、もうちょっと冷静だけど、胡弓の弓に思いを込めるような雰囲気といい。というようなわけで、いつもながら、この舞台堪能しました。
重忠の菊之助は、その気持ちの良い口跡で、この人らしい、よい舞台でした。こういう気持ち良さは、案外海老蔵からも染五郎からも、もうひとつ味わえないですからね。
で、松緑の「髪結新三」。粋なところまではいかないんだけど、キリッとしたいい新三でした。第一に顔が悪人っぽくてよかったし、髪結の道具とその手さばきも、雑な新三もいるなか、よかったですよ。ただ、閻魔堂橋の名台詞はもっと気持ちよくお願いしたかったかな~。なんたって、この芝居はここですから。
で、一番よかったのは新三内だと思いました。左團次の大家と松緑の新三は二人ともがたいが大きいですから、迫力がありますよ。それと、菊五郎の鰹売りが笑えたし、團蔵の源七もよかったです。
というよいうなことで、詳しいことはまた後日。
「阿古屋」といえば、いまや玉三郎の十八番ですし、少々三曲の演奏に怪しいところがあろうが、囚われの身で花道に出てきたときの貫録からして、もう木戸銭充分というところでしょう。先月の先代萩もそうだったけど、今年の古典の舞台の玉三郎は、一段貫録が増したような気がします。
「阿古屋」というと、琴、三味線、胡弓の三つの楽器をヒロイン阿古屋が生演奏するわけですが、個人的には三味線の時が観客としてもちょっとだれる。でも、今回も含め、胡弓のときの高揚感こそ肝なんじゃないですかね。歌右衛門のときの胡弓と役者が一体になったような鬼気迫るような感じといい、玉三郎の場合の、もうちょっと冷静だけど、胡弓の弓に思いを込めるような雰囲気といい。というようなわけで、いつもながら、この舞台堪能しました。
重忠の菊之助は、その気持ちの良い口跡で、この人らしい、よい舞台でした。こういう気持ち良さは、案外海老蔵からも染五郎からも、もうひとつ味わえないですからね。
で、松緑の「髪結新三」。粋なところまではいかないんだけど、キリッとしたいい新三でした。第一に顔が悪人っぽくてよかったし、髪結の道具とその手さばきも、雑な新三もいるなか、よかったですよ。ただ、閻魔堂橋の名台詞はもっと気持ちよくお願いしたかったかな~。なんたって、この芝居はここですから。
で、一番よかったのは新三内だと思いました。左團次の大家と松緑の新三は二人ともがたいが大きいですから、迫力がありますよ。それと、菊五郎の鰹売りが笑えたし、團蔵の源七もよかったです。
というよいうなことで、詳しいことはまた後日。
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