切られお富!

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ブライアン・フェリー、ナチに対する発言を謝罪

2007-04-22 17:40:18 | カメレオンのための音楽
わたしがちょっとだけ愛するロックミュージシャン・ブライアン・フェリーがナチに対する発言を謝罪したという記事を読んで、ちょっとビックリした。それは、フェリーがナチを擁護したからでなく、彼の発言がナチ擁護と解釈されたという点に驚いたという意味なんだけどね・・・。

以下に記事を引用すると、

BBCによると、フェリーはドイツの『WeltAm Sonntag』紙に「レニ・リーフェンシュタールの映画やアルバート・シュペーアの建物、大行進、旗…、素晴らしい。本当に美しい」と話したという。リーフェンシュターは、ナチのプロパガンダ・フィルムを制作していた人物。シュペーアもヒットラー政権で建設総監や軍需相を務めていた。直接ナチについて触れたわけではないものの、その関連作品を褒めるのは誤解を招きかねない行為だった。彼のコメントは当然のこと、さまざまな波紋を呼び、英国のユダヤ人たちはフェリーがモデルを務めている大手スーパーマーケットMarks & Spencerに彼を広告から降ろすよう要請していた。
元の記事「ブライアン・フェリー、ナチに対する発言を謝罪」

記事の中の「リーフェンシュターは、ナチのプロパガンダ・フィルムを制作していた人物。」という説明はあまりにも一面的。

ところで、レニ・リーフェンシュタールという天才肌の女性映画監督がベルリンオリンピックを描いた映画「民族の祭典」などを理由に闇に葬られてしまったのは、戦後日本における保田与重郎(日本浪漫派の評論家。代表作に「日本の橋」など)の存在と一脈通じるものがあるんだけど、いまだに彼女が免罪されていないのと、フェリーもスーパーマーケットのモデルなんかやっちゃうといろいろ気を使うんだなってことが見えてきて、個人的には興味深いニュースだったな~。

シュペーアに関しては微妙な事情もなくはないけど、建築についていってるんだし、これだけで反応されるというのは、国際社会で生きてくってことの微妙さってものについて、教えてくれる気もします。

つまり、良い悪いというより、論争を避けるべき話題というのが今なお在るって意味なんだけど。要するに、国際社会って、"言葉の地雷"だらけってことなんでしょうね。

・レニ・リーフェンシュタール(ウィキペディア)
・アルベルト・シュペーア(ウィキペディア)

・以前レニ・リーフェンシュタールがらみで書いた記事。


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PS:なんだかんだで、このアルバムが一番好きです。この記事に引っ掛けたわけではありません。
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