切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

最近、トリュフォー・ブームなんですか?

2012-01-17 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
CS-シネフィル・イマジカで特集してると思ったら、NHKのBSプレミアムでも『突然炎のごとく』がオンエア。にわかにブームなんでしょうか?この機会に見直したいな~とは思っているんですが・・・。

正直いうと、思春期の頃はゴダールの方が前衛っぽくて好きだったんですが、だんだん、トリュフォーの肌触りみたいなものが好きになっていったんですよね~。

結局、つまるところ、この二人の映画の違いって、ゴダールがもてない男で、トリュフォーがもてる男だってことに尽きるんじゃないですか?

ゴダールの映画のアンナ・カリーナとかジーン・セバークって、カッコいいんだけど、どこか距離感があるじゃないですか、登場人物の男にも、映画の観客にも。フォトジェニックなんだけど、どこかカラフルなオブジェめいていて・・・。

一方、トリュフォーの映画のヒロインたちって、血が通ってる感じがする。『夜霧の恋人たち』のクロード・ジャドとか『柔らかい肌』のフランソワーズ・ドルレアック、『突然炎のごとく』のジャンヌ・モロー、『アデルの恋の物語』のイザベル・アジャーニ、『日曜日は待ち遠しい!』のファニー・アルダン・・・。

ついでに言っておくと、『大人は判ってくれない』で、浮気現場を子供に見つかってしまう母親の役だって、わたしは素敵に思えてしまうんですよ~。

てなわけで、トリュフォー再見運動は、とりもなおさず「トリュフォーの愛した女」の息づかいを感じる運動ってことなんでしょうね~。

そのうち、個々の作品の感想を書きます、ハイ。

フランソワ・トリュフォー映画読本
クリエーター情報なし
平凡社
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2 コメント

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Unknown (飯田蛾子)
2012-01-21 02:54:17
ヒョウ柄の女は男が好きってトリュフォーが言ってたわよって「マルタイの女」で伊丹十三が言ってたわよ
あたしは「柔らかい肌」と「恋愛日記」が好き
ちなみに「ハッシュ!」(橋口亮輔)は「恋愛日記」だし
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コメントありがとうございます。 (切られお富)
2012-01-27 01:49:17
飯田蛾子さま

コメントありがとうございます。

わたしもトリュフォーでは『柔らかい肌』が好きです。他だと、『ピアニストを撃て』と『私のように美しい娘』みたいなスピード感のあるものがよいな~。

『恋愛日記』も好きですけど、なぜあの顔の男がドンファンなんだという疑問は残る?!

あと、『ハッシュ』は『恋愛日記』かな~。橋口監督は新作が待たれますあね~。
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