
危うく忘れるところだったんだけど、今晩25:05~ガンで亡くなった奥山貴宏さんの番組「ETV特集 オレを覚えていてほしい」が再々放送される。わたしが奥山氏の姿をテレビで観たのは先日のジェネジャンが初めてだったんだけど、佇まいのカッコいいひとだなあと思った。NHKの番組の方は初見なので楽しみ。
先日のジェネジャンに関する記事で、番組の感想を書くといっておきながら書かなかったのは、自分の中の警戒心、つまり歯の浮くようなこと書いちゃいそうだなってって気がしたからで、時間を置こうと正直思った。
ジェネジャンのなかで、ふかわりょうが散々歯の浮くようなことを言った挙句、ペトロ三木氏に奥山氏の本を読んでいないことを突っ込まれていたのには、正直溜飲が下がった。
これというのも、ペトロ氏が自分のブログで何度も奥山氏のことを取り上げているのを知っていたからで、ペトロ氏は自分なりのやり方でそれなりの"落とし前”をつけているってことは認めざるを得ないだろう。
わたしが奥山氏に興味というのか親近感を持ったのは、世代的に近いのと、東京で好きなことをやって一人暮らしをしている独身者(つまりわたし自身も含む)にとっての「死」っていうのを考えさせられたから。
今までだって、余命いくばくというライターはいたと思うけど、家族持ちだったり、年が自分より離れている人だったりで、あまり自分に"近く"は感じなかったのだけど、奥山氏はちょっと違った。
たまたまわたし自身も風邪をこじらせたときに彼の本『31歳ガン漂流』を読み始めたのだけど、テレビでの飄々とした姿からは考えられないほど体調が悪かったことがよく分かる。(ジェネジャンでペトロ氏が「奥山氏は結構命がけでテレビに出ていた」と言った意味がよく分かる。)
とりあえず、NHKの番組と彼の遺作『ヴァニシング・ポイント』を読み終わったあたりで、感想を書きます。
興味を持った方は、NHKの番組をどうぞ!
・32歳ガン漂流エヴォリューション(奥山氏の公式HP)
・ペトロ三木氏の奥山氏追悼記事
先日のジェネジャンに関する記事で、番組の感想を書くといっておきながら書かなかったのは、自分の中の警戒心、つまり歯の浮くようなこと書いちゃいそうだなってって気がしたからで、時間を置こうと正直思った。
ジェネジャンのなかで、ふかわりょうが散々歯の浮くようなことを言った挙句、ペトロ三木氏に奥山氏の本を読んでいないことを突っ込まれていたのには、正直溜飲が下がった。
これというのも、ペトロ氏が自分のブログで何度も奥山氏のことを取り上げているのを知っていたからで、ペトロ氏は自分なりのやり方でそれなりの"落とし前”をつけているってことは認めざるを得ないだろう。
わたしが奥山氏に興味というのか親近感を持ったのは、世代的に近いのと、東京で好きなことをやって一人暮らしをしている独身者(つまりわたし自身も含む)にとっての「死」っていうのを考えさせられたから。
今までだって、余命いくばくというライターはいたと思うけど、家族持ちだったり、年が自分より離れている人だったりで、あまり自分に"近く"は感じなかったのだけど、奥山氏はちょっと違った。
たまたまわたし自身も風邪をこじらせたときに彼の本『31歳ガン漂流』を読み始めたのだけど、テレビでの飄々とした姿からは考えられないほど体調が悪かったことがよく分かる。(ジェネジャンでペトロ氏が「奥山氏は結構命がけでテレビに出ていた」と言った意味がよく分かる。)
とりあえず、NHKの番組と彼の遺作『ヴァニシング・ポイント』を読み終わったあたりで、感想を書きます。
興味を持った方は、NHKの番組をどうぞ!
・32歳ガン漂流エヴォリューション(奥山氏の公式HP)
・ペトロ三木氏の奥山氏追悼記事
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すっかりうっかりしておりまして、今日再放送があることをチェックしそびれていました。
お影様で、録画予約できました。
ありがとうございます!
録画をしまして、さきほど見る事ができました。
どうも、ありがとう、
お役に立てたようで、よかったです。
わたしも夜、新聞を見るまで忘れてました。というか、オリンピックなんかに押されて、テレビ欄の扱いが小さかったんじゃあないかな。
見逃した人たちのコメントが奥山さんのブログに結構ありましたね。
それと、おまささん、いつも拝読してますよ。
ある20代で闘病記を出した女の子が、やはり奥山さんと同じ出版社から、続編を出す話がほとんど本決まりで決まっていたそうです。
で、その後なんやかやと理由が付いて話が一向にすすまないので、「なぜだろう」と思っていたところ、担当編集者が時折電話をかけてきては、「お元気ですか?」とか「体調はその後いかがですか?」などと、さりげなく探りを入れてくる。
「再発するのを待たれている!」と悟った彼女は、即行で出版話を断ったそうです。
繰り返しますが、奥山さんの闘病を貶めるつもりはまったくありません。
でも、「死ぬ」ことを売りにして、それを前提に企画を通している出版社のその卑しさには怒りすら覚えています。
治った患者に用はない!
これが、闘病記を取り巻く出版社の現実です。
回復した奥山さんの手記が読みたかったと、心から思います。
わたしも本来闘病記の類や、死を宣告された人の手記って苦手なんですが、奥山さんがよかったの、あの人独特の佇まいだったんですよね。
出版社や周囲の思惑を泳ぎながら、振舞っていたような感じがして。(もちろん、本人には命がけのゲームだったわけだけど。)
わたしも、回復した奥山さんの手記が読みたかったという点は同感です。
ただ一方、死期が迫ったときにどう自分は振舞うかっていうことを、等身大のかたちで教えてくれたっていう思いもありますね。
自分の場合どうなるかわからないけれど・・・。