毎年恒例のわたしの年賀状絵柄解説ですが、年末に亡くなったアンナ・カリーナを敢えて避けて、今年はこの人‼️不敵な悪女役にして、類い稀なダンサーでもある、答えは...
リタ・ヘイワースでした。
去年、彼女のドキュメンタリー映画『RITA~リタ・ヘイワースの軌跡』を観たのがきっかけで出演作を見直したのですが、わたしの大好きなジンジャー・ロジャースに勝るとも劣らない、素晴らしい踊り手であることを再認識しました。
彼女の代表作『ギルダ』はさすがに観ていましたが、正直なところ、オーソン・ウェルズの元夫人で、『上海から来た女』の金髪ショートヘアで、わたしは記憶していました。
でも、改めて彼女の作品を見ると、『上海から来た女』のイメージは全くの例外で、当時の関係者やファンから評判が悪かったということも、このドキュメンタリー『RITA』を観た今では、納得できます。
で、そもそも、なんでリタ・ヘイワースのドキュメンタリーを観たかというと、映画『ショーシャンクの空に』の中で、囚人たちが映画『ギルダ』を観て喜ぶ姿が出てきたり、『蜘蛛女のキス』で有名な南米の作家マニェル・プイグの小説に『リタ・ヘイワースの背信』というのがあったりと、マリリン・モンロー登場以前の有名なセックスシンボルの実像に以前から興味があったからで、このドキュメンタリー映画を観た結果、いい意味で予想を裏切られました。
スペイン系の移民の子ゆえに、子供のころから踊りがうまく、芸人一家に育ち、早く独立したいために、かなり年上の男性と最初の結婚。本当は家庭的なタイプだったものの、女優として売り出したい夫のプロデュースで、ヴァンプ(悪女)女優になる・・・。(若い時に年上の金持ちと結婚って、ギリシア人のマリア・カラスの運命と似てませんか?)
ということで、ずいぶん数奇な運命の人で、オーソン・ウェルズとの結婚もウェルズの浮気で破綻するなど、彼女に寄って来る男と彼女自身の気質とのギャップに苦しんだ人なんですよね。しかも、晩年はアルツハイマーを患って、悲しい最期・・・。
ま、そんなことはともかく、『ギルダ』の中の初登場シーンや、颯爽したダンスシーンの素晴らしさ、人気絶頂時の『カバーガール』の美しさ(この映画はカラー映画としても素晴らしい!)などなど、見所たくさんの女優です。興味のある方は、まずは『ギルダ』、そのあとは、フレッド・アステアとの共演作を観てはいかがでしょうか!面倒な方は、YouTubeでもダンスシーンのダイジェストが出てきます。
で、この年賀状に込めた意味は、2020年は、何があっても軽やかにかっこよく生きたいなと、そんなところでこの絵柄にしました。
来年はどんな絵柄になりますかね~。
2019年!年賀状毎年恒例の年賀状解説ですが、今年はアニバーサリーイヤーにちなんだ選択でした。ということで、答えは・・・ま、映画のタイトルも入っているので簡単でしたね。D・W・グリフィス監督の『......
Put The Blame On Mame - Gilda (1946)
最近見たDVDでは、『よこがお』がよかったです。『火口のふたり』はわたしは駄目でした。『宮本から君へ』は悪くないけど、監督には限界を感じるな~。
ということで。