切られお富!

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冥王星のない「惑星」

2006-08-29 23:59:59 | カメレオンのための音楽
冥王星が惑星から格下げになったというニュースを聞いて思い出してしまったのは、ホルストの「惑星」という曲。このクラシックの名曲をはじめて知ったのは、エマーソン、レイク&パウエル(パーマーじゃないところがミソなんだけどね!)のアルバムだったんだけど、7つの惑星に因んだ曲であるホルスト作曲の「惑星」には、はじめから冥王星がない。この曲の作曲された1917年には、まだ冥王星は発見されていなかったからで(因みに1930年発見)、今にして思えば、冥王星なくて正解だったってことなのかな?

最近、思いたって聞きなおすまで、わたしはクラシックとしての「惑星」という曲は好きでなかった。どうも、派手派手しくて、俗っぽい大げさな曲って感じがしてたから。

でも、久々に聴いたら案外いい曲だなあなんて見直してしまったな、リムスキー・コルサコフの「シエラザード」みたいだって。

残念ながら、カバーされて有名になった「ジュピター(木星)」は好きじゃないんだけど、落ちついた部分もあるし、案外チャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」とかムソルグスキーの「展覧会の絵」みたいな深みもある。(様な気がする。)

冥王星問題をきっかけに、聞いてみるのも一興なんじゃないですかね。

因みに、ホルストの「惑星」を補う形で、コリン・マシューズ作曲の「冥王星」という曲があるそうだけど、まだ聴いたことがないなあ~。

でも、「惑星」は「海王星」の静かな終わり方であとは聴きたくない気もするんだけど・・・。

PS:その後、たまたま中古盤で見つけた、ラトル指揮ベルリンフィルの「惑星」のCDを買っちゃったんだけど、ここには「冥王星」が入っているんですよ。

で、聞いてみたんですが、意外と悪くない曲です。地味に始まりつつ、意外にも激しい展開で、「続明暗」くらいの価値はあるかな?でも、ラトルの「惑星」自体はどうも地味でいまいちですね。熱演って感じのカラヤン・ウィーンフィルや派手~って感じのレヴァイン・シカゴ響の方がわたしの好みです。

質問:コリン・マシューズの「冥王星」

日本の天文・宇宙研究 「冥王星は小天体群のリーダー」 日本惑星科学会 - goo ニュース

ホルスト:惑星
ウィーン国立歌劇場合唱団, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ホルスト, カラヤン(ヘルベルト・フォン), グリーグ
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ホルスト:惑星(冥王星付き)
ラトル(サイモン), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ホルスト
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