切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

松竹映画110年、NYで代表作43本上映

2005-09-28 01:59:40 | アメリカの夜(映画日記)
松竹映画110年、NYで代表作43本上映というニュースを読んで、どんな43本なのか気になったんだけど、国内ニュースではわからなかったので、上映をやっているリンカーンセンターの公式HPを調べてしまった。(わたしも物好きですね。)

The Beauty of the Everyday: Japan’s Shochiku Company at 110

小津の代表作はやっぱりというところだけど、野田秀樹演出の歌舞伎「鼠小僧」の映像なんかも上映するんですね。清水宏、五所平之助、島津保次郎、吉村公三郎といったあたりで気になったのが、清水宏の大傑作「ありがたうさん」がなかったこと。川端康成原作、上原謙主演のこの映画は素晴らしいんですけどね。桑野通子もいいし。

それと、溝口健二の「残菊物語」と「夜の女たち」が松竹作品だったとはうかつだった。でも「夜の女たち」は、遺作「赤線地帯」と違って駄作なんですけどね。

あと、大島渚が松竹を辞めるきっかけになった、「日本の夜と霧」を上映するというのもちょっと驚き。今や松竹もかつての大船撮影所所長・城戸四郎(のち会長)の孫が社長をやっている時代。そういうこだわりはもはやないってことなのかな…。

それと、山田洋次以外の最近の「松竹作品」として北野武の映画を出しているのはいかがなものか?これは「松竹映画」なんでしょうかね?本来の意味で。

でも、悪い企画ではないし、国内のフィルムセンターでやっても面白そうな内容。日本のマスコミも43本の上映作品まで報道してもいいと思うんだけど。

なお、石井隆監督の「黒の天使 vol.1」の記述が「takeshi isii」と誤表記されていましたね。訂正を促した方がいいんじゃない?松竹さん!

黒の天使 Vol.1 デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『野ブタ。をプロデュース』... | トップ | ハリケーン被害とヒラリー上... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカの夜(映画日記)」カテゴリの最新記事