切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

ハリケーン被害とヒラリー上院議員

2005-09-28 02:03:45 | 政治少女死なず(反アベ宣言!)
ニューオリンズのハリケーン被害のニュースは、余り関心がなくて素通りしてきたわたしだけど、ヒラリー・クリントン上院議員の政府批判が「大きな政府、小さな政府」論争を呼び起こす広がりを見せていると村上龍のメルマガで知って、さすが将来の民主党・大統領候補だなと感心した。

ヒラリーによると、

「私が夫と共にホワイトハウスにいた8年間、FEMA(緊急事態支援庁)は閣僚級の長官を擁した立派な連邦組織でした。それを、911以降の風潮の中で国土保安庁の傘下において権限を縮小したばかりか、大幅な予算カットと人員削減がされたのです」
「90年代にはハリケーンを始め、様々な天災に対する救援活動の専門家が長官、副長官クラスにいたのに、全部解雇されて何も知らない素人ばかりになった」

NYタイムスの解説によると、ヒラリーが批判したブッシュ政権によるFEMAのリストラは真実で、しかも共和党は政権奪取に際して、クリントン時代のFEMAを「大きな政府論による浪費の牙城」だとして、自分たちの「小さな政府論」の理想を推し進めるためにバッサリやったのだそうです。(以上、村上龍のメルマガJMMの冷泉彰彦氏の記事から引用。)

結局アメリカのブッシュ政権の「小さな政府」論は、福祉などは自助努力に任せる一方、安全保障外交(というか、やってることは戦争でしょ!)にはお金を使おうという国家モデルで、こういう傾向ってどっかの国の風潮に似てやぁしませんか?ってわたしは思うんですが…。(ブッシュは数少ないコイズミの友達らしいから!)

今回の悲惨な被害をきっかけに、「政府とは安全や福祉のためには必要な政策を怠るべきでない」という立場を取るアメリカの(!)民主党。

どっかの国の民主党も主張・戦略とも見習ったらどうかとわたしは思うんですけどね!
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