先日放送の「朝生」、観たんですけど、愕然としましたね、いろんな意味で。ホリエモンや田原総一郎についてはいろんなひとがいろんなことを言うんだろうから、わたしは一番ひどいと思った二人、菅直人と樋口恵子についていいましょうか!
今回の討論は「ライブドア・ショック」がテーマということで、当然のことながらマスコミ問題が話題になったのだけど、菅直人の発言、「マスコミは第一権力」だの、大宅荘一がテレビについていった言葉「一億総白痴化」だのを連呼して、ホリエモンのテレビ露出や自分たち民主党が取り上げられなかったことなんかを語っていたのには、呆れてしまった。
自民党がメディア対策の広報チームを作っているこのご時世に、あまりにアナクロなメディア論で、これじゃあ選挙に勝てないよって言いたいですよ、まったく。
このブログでもささやかながら「反小泉」の記事を書いてきたし、「郵政民営化」のまやかしについても随分書いてきたんだけど、肝心の民主党の論客の迫力不足、議論を吹っかけることの下手さが、選挙の最大の敗因だとわたしは思っている。
要するにメディアをうまく活用することもできないで、どうやって政権なんか取れるんだってことですよ。暴論で言えば、政権をとりたかったら、ヒトラーからでさえも、利用できるところは学べって話。
それと、菅直人は未だに新聞活字メディアのほうが偉いと思ってるらしく、丸山真男なんて名前を引き合いに出すような頭の悪い教養主義者ぶりも見せたんだけど、新聞の方が精緻な議論をしてるなんて本気で思ってるんだろうか?
それと今度は樋口恵子。この人のメディア論も結局のところは、「メディアはマイノリティーを取り上げない」なんてレベルのもので、メディアに取り上げてもらうことをお願いしている負け犬的なものでしかない。
おまけに「自分たちの世代はインターネットはわからない」なんて言い訳にならないことはいわないでほしい。樋口恵子みたいに自分のテリトリーである婦人団体あたりで怪気炎を上げている連中より、「障害者自立支援法案」に反対してブログを立ち上げている障害者の方々の方がよっぽど偉い。
それと、語るに落ちる話だけど、ホリエモンの「大学はコネを作るところ」という発言について、「大学で20年も教員をやっている者としては許せない」なんて意味のことを言ってたけど、それは大学教員の意見であって、学生も企業社会もホリエモンの意見にあらかた同意してますよ、はっきりいって。つまり、大学院に行かない大多数の学生にとっての「多数派の意見」を直視したらって話。
で、一般論としていっておくと、わたしは保守系オヤジの説教風の物言い(たとえば、「憲法には権利ばかりでなく義務についての規定を入れるべき」なんて妄言。憲法というのは権力を縛る法規であるというのは憲法学の定説です。)が大嫌いだけど、反対に左翼系オバサンの道徳的な態度もとっても苦手。
何でこんなことを言いたくなったかというと、樋口恵子が番組の中で「マネーゲーム」の対立項として「NPO」とか「ボランティア」を挙げていたからで、わたしなら「マネーゲーム」に対して、退職金や年金もたいして払われない「下流社会」状況を挙げるだろうなと思いましたね。(ちゃんと「対立項」になってないか?)
要するに、残念ながら少数派であり、樋口恵子が言うと幾分道徳的ですらある「NPO」というより、世の中の大多数の人の生活の現状を対置してくれないと話は始まらない。わたしも個人的にNPOやボランティアをやっている人を知ってはいるけれど、いくらなんでも世の中全員がやるわけにはいかないでしょ。
このあたりに、今の社民主義が抱える問題があるんだろうけど、逆にいえばちゃんと大多数の生活者の問題に目を向け、メディアが取り上げるような説得力のある言葉を吐いてくれたら政権が交代するかもしれないってことでしょ。だから、「一億総白痴化」なんていってる場合じゃないと思うんですよね。
「保守オヤジの説教」にも「革新オバサンの道徳」にも飽き飽きしている中間層みたいな連中をうまく取り込んでいるのが、マンガというメディアを使った保守アニキ?小林よしのりだってことを考えたら、社民主義者系も本気でメディア対策を考えてくれないと、何だか先は暗いなって感じ。(といって、漫画家を囲い込めって意味じゃないよ。それと、そのうち書きますが、小林の近著『挑戦的平和論』ってかなり杜撰な本だからそのうち批判します。でも売れてるから心配だ…。)
わたしは政府の対米追随姿勢や去年の2プラス2の体たらくという状況論(簡単に言えば、「自衛隊」が「軍隊」に変わったとして、そのことを最大限に利用するのは結局アメリカでしょって意味。)から、改憲反対派なんだけど、おそらくは護憲派論客の中心にいるであろう菅直人や樋口恵子をみていると、樋口恵子の番組での言葉をまんま返してやりたくなった、「あなたたちと滅びたくない」と。
PS①:前の記事で、出演者に山崎拓が入っていたのはわたしのミスではありません。CSアサヒ・ニュースターのHPからまんま貼り付けたので、アサヒ側のミスか、出演者が急遽平沢勝栄に変わったのかのどちらかです。因みに、朝生の情報は番組公式HPより、前述のHPの方がなぜか断然早い。これはこれで問題のような気もするけど。
PS②:以下のような記事を見つけました。おっかないですよね。
田原総一朗氏、“ライブドアの闇”発言で、右翼団体が猛抗議
今回の討論は「ライブドア・ショック」がテーマということで、当然のことながらマスコミ問題が話題になったのだけど、菅直人の発言、「マスコミは第一権力」だの、大宅荘一がテレビについていった言葉「一億総白痴化」だのを連呼して、ホリエモンのテレビ露出や自分たち民主党が取り上げられなかったことなんかを語っていたのには、呆れてしまった。
自民党がメディア対策の広報チームを作っているこのご時世に、あまりにアナクロなメディア論で、これじゃあ選挙に勝てないよって言いたいですよ、まったく。
このブログでもささやかながら「反小泉」の記事を書いてきたし、「郵政民営化」のまやかしについても随分書いてきたんだけど、肝心の民主党の論客の迫力不足、議論を吹っかけることの下手さが、選挙の最大の敗因だとわたしは思っている。
要するにメディアをうまく活用することもできないで、どうやって政権なんか取れるんだってことですよ。暴論で言えば、政権をとりたかったら、ヒトラーからでさえも、利用できるところは学べって話。
それと、菅直人は未だに新聞活字メディアのほうが偉いと思ってるらしく、丸山真男なんて名前を引き合いに出すような頭の悪い教養主義者ぶりも見せたんだけど、新聞の方が精緻な議論をしてるなんて本気で思ってるんだろうか?
それと今度は樋口恵子。この人のメディア論も結局のところは、「メディアはマイノリティーを取り上げない」なんてレベルのもので、メディアに取り上げてもらうことをお願いしている負け犬的なものでしかない。
おまけに「自分たちの世代はインターネットはわからない」なんて言い訳にならないことはいわないでほしい。樋口恵子みたいに自分のテリトリーである婦人団体あたりで怪気炎を上げている連中より、「障害者自立支援法案」に反対してブログを立ち上げている障害者の方々の方がよっぽど偉い。
それと、語るに落ちる話だけど、ホリエモンの「大学はコネを作るところ」という発言について、「大学で20年も教員をやっている者としては許せない」なんて意味のことを言ってたけど、それは大学教員の意見であって、学生も企業社会もホリエモンの意見にあらかた同意してますよ、はっきりいって。つまり、大学院に行かない大多数の学生にとっての「多数派の意見」を直視したらって話。
で、一般論としていっておくと、わたしは保守系オヤジの説教風の物言い(たとえば、「憲法には権利ばかりでなく義務についての規定を入れるべき」なんて妄言。憲法というのは権力を縛る法規であるというのは憲法学の定説です。)が大嫌いだけど、反対に左翼系オバサンの道徳的な態度もとっても苦手。
何でこんなことを言いたくなったかというと、樋口恵子が番組の中で「マネーゲーム」の対立項として「NPO」とか「ボランティア」を挙げていたからで、わたしなら「マネーゲーム」に対して、退職金や年金もたいして払われない「下流社会」状況を挙げるだろうなと思いましたね。(ちゃんと「対立項」になってないか?)
要するに、残念ながら少数派であり、樋口恵子が言うと幾分道徳的ですらある「NPO」というより、世の中の大多数の人の生活の現状を対置してくれないと話は始まらない。わたしも個人的にNPOやボランティアをやっている人を知ってはいるけれど、いくらなんでも世の中全員がやるわけにはいかないでしょ。
このあたりに、今の社民主義が抱える問題があるんだろうけど、逆にいえばちゃんと大多数の生活者の問題に目を向け、メディアが取り上げるような説得力のある言葉を吐いてくれたら政権が交代するかもしれないってことでしょ。だから、「一億総白痴化」なんていってる場合じゃないと思うんですよね。
「保守オヤジの説教」にも「革新オバサンの道徳」にも飽き飽きしている中間層みたいな連中をうまく取り込んでいるのが、マンガというメディアを使った保守アニキ?小林よしのりだってことを考えたら、社民主義者系も本気でメディア対策を考えてくれないと、何だか先は暗いなって感じ。(といって、漫画家を囲い込めって意味じゃないよ。それと、そのうち書きますが、小林の近著『挑戦的平和論』ってかなり杜撰な本だからそのうち批判します。でも売れてるから心配だ…。)
わたしは政府の対米追随姿勢や去年の2プラス2の体たらくという状況論(簡単に言えば、「自衛隊」が「軍隊」に変わったとして、そのことを最大限に利用するのは結局アメリカでしょって意味。)から、改憲反対派なんだけど、おそらくは護憲派論客の中心にいるであろう菅直人や樋口恵子をみていると、樋口恵子の番組での言葉をまんま返してやりたくなった、「あなたたちと滅びたくない」と。
PS①:前の記事で、出演者に山崎拓が入っていたのはわたしのミスではありません。CSアサヒ・ニュースターのHPからまんま貼り付けたので、アサヒ側のミスか、出演者が急遽平沢勝栄に変わったのかのどちらかです。因みに、朝生の情報は番組公式HPより、前述のHPの方がなぜか断然早い。これはこれで問題のような気もするけど。
PS②:以下のような記事を見つけました。おっかないですよね。
田原総一朗氏、“ライブドアの闇”発言で、右翼団体が猛抗議
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