切られお富!

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スタインウェイのピアノの話

2004-11-19 11:57:18 | カメレオンのための音楽
私の会社にあった古いピアノを処分することになり、以前から付き合いのあった調律師の方に引き取ってもらった。

ピアノの来歴を聞いてビックリ。1928年にヨーロッパで作られたスタインウェイのピアノだという話。戦前の指揮者の方(斎藤さんだったかな?)が購入して、廻りまわってうちの会社にきたそうなんですが、古いし使ってないしということで邪魔者扱いになっていたピアノが、なんか凄い来歴で感動してしまった。引き取って頂いた調律師の方は77歳で、戦後に今の私の職場に持ってきたときの調律師の方。当時26歳だったということで感無量のようでした。

スタインウェイのピアノというとたまたま最近読んだ『スタインウェイ戦争』という本でなんとなく名前を知った程度だった私。ホロビッツやグールドが弾いていたのはアメリカのスタインウェイで、私たちのピアノはヨーロッパ製のものでしたが、ちょっと身近に感じてきてしまう。(勘違いとはいえ。)

『スタインウェイ戦争』という本に関していうと、ホロビッツなんかに関したところは面白かったけど、特約店との戦いのくだりについては、特約店の立場もわからなくはないなあという気が…。特約店制度自体はどの産業にもあることですからね。例えば映画用のカメラ(パナフレックスなど)とか。ただ陰湿なのは良くないと思うけど。

まあ、ピアノと調律師という自分とは縁遠かったものに接することが出来て、個人的にはいい思い出になりました。

・『スタインウェイ戦争』
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