切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

相撲の終末(春場所中止をめぐって。)

2011-02-07 23:59:59 | TVピープル
個人的には、いいチャンスだという印象。「100%膿を出せ」といったって、さすがに過去の記録すべてを問題にはできないんだkら、今後絶対できないようにすればいいんじゃないのかな~。というわけで、雑感。

八百長問題 春場所中止を正式決定、全ての地方巡業も(産経新聞) - goo ニュース

①「アンチ千代の富士」で「北尾ファン」だったうちの兄なんて、快哉を叫んでますよ!

とはいえ、全部を明らかにすることは「相撲消滅」を意味しかねないんだから、マスコミもあんまり無責任な「全部膿を出せ」発言はするべきじゃないんじゃないのかな?むしろ、今後の相撲がすべてガチンコになる協力をすべきなんじゃないですか?

まあ、そういう意味では、MBAのドーピング問題くらいの解決法でよいと思うんだけど。(すべての記録を抹消しなかったという意味で。)

②以前TBS『情熱大陸』という番組で放送された、貴乃花親方が現役時代の後遺症で右手で箸が使えないという映像は衝撃的でした。ガチンコというのはこういうものなんだなあ~という怖さも感じます。

なので、取組みをガチンコにする一方で、力士の引退後の生活保障を充実させるとか、公傷制度など、付随した検討課題はいろいろあるんじゃないのかな。こういう点で、建設的な議論をマスコミや識者はするべき。

③何度も書いているけど、相撲の歴史を学んだり、国技館に行くと、歌舞伎や落語に通じる世界だってよくわかります。なので、落語ファンになるような若者を取り込むような工夫をすれば、相撲も捨てたものじゃないと思うんだけどね~。実際、国技館に行くと、外国人観光客の方が多かったりするしね~。

④しかし、番付上位を占める外国人力士と八百長の関係が報道されないのはどういうことなんだろう?八百長がないのか、それとも…。しかし、番付上位を外国人に占められてる段階で情けないのに、日本人ばかりに八百長文化が伝わっているとは…。ある意味、今の日本人の状況の縮図なのかなという気も…。考えすぎでしょうか?

というわけで、今後も話題にしていきます。

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2 コメント

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Unknown (相撲好き)
2011-02-14 01:51:55
①「相撲道消滅」ということになれば私も日本人の端くれとして悲しく思いますが、「大相撲消滅」ならなんら問題はないですよね?「国技」という肩書を振り回すわりには、この違いを認識している人間が少ないのが不思議でなりません。つまり明治以降(日本大相撲協会設立以降)の記録はすべて参考記録としても問題はありませんよね?
②私もその番組を見てショックを受けた者の一人です。が、もっとショックだったのはその後普通に右手でサインをする貴乃花親方を他局(フジのスポルトと記憶していますが)のニュース番組で見たときのことです。マスコミに大相撲の「事実」(真実ではなく)を報道することは可能なんでしょうかね?
③この点については全く同意します。ただ彼ら(新規顧客と期待する若者や外国人)が惹かれているのは「ガチンコ相撲」なんですかね?
④フェアな勝負(ガチンコ)を徹底すれば今の相撲界に日本人の入る余地など全くないと思いますが?「ガチンコ」って要するに相撲のアスリート化なわけですから。アスリートに必要なのは、その競技特性に要求される知性、身体能力、技術であり、「心」なんていりません。マイク・タイソンの例をみれば明白ですよね?無論、他のスポーツ、格闘技に流れた日本人トップアスリート(例えば室伏や松井秀喜、松坂等)が皆、横綱を目指せば話は違うと思いますが。しかし現実には大相撲の勝利者インタビューを見ればわかるように上位外国人力士の受け答えは、喧嘩自慢のチンピラ上がり日本人力士なんて足元にも及ばないレベルですよ。つまり唯一、日本人に勝ち目がある知性ですら日本人力士が遅れをとるような状況では番付上位を外国人が占めるのは、ある意味この組織の健全性を示していると思います。
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コメントありがとうございます。 (切られお富)
2011-02-15 01:53:31
>相撲好きさま

興味深いコメントをありがとうございます。

ただ、よくわからないところもあったので、あえてご返事いたします。

①おっしゃっている「相撲道」と「大相撲」の定義が明瞭ではないのでよくわからないんですが、「相撲道=伝統主義」、「大相撲=商業主義」ってニュアンスでいいんですか?

で、「この違いがわからない人間が多い」→「明治以降の記録は参考記録」という理屈がよくわからないんですよね。ここで使われている接続詞「つまり」の意味が。

また、「大相撲」が消滅して「相撲道」が残るという線も、わたしは考えにくいと思います。というのも、商業的経済的基盤がなくなれば、かえってプロレス化を招き、伝統文化として堕落する可能性が高いと考えられるからです。(相撲はプロレスよりインフラなんかにお金がかかりそうですから。)

それでも、貧乏しても、「相撲道」を守ろうとするなら、宗教法人的で小規模な儀式集団にでもなるしかないのではないでしょうか。そうすると、大衆的な人気を得られるのかどうか、わたしにはよくわかりません。

次に、相撲ネタの落語や芝居ではしばしば人情相撲が出てきますが、それを考えると、おっしゃるように「明治以降=参考記録」と限定する意味があるのかどうか?

また、「参考記録」ということに関していうと、すべての記録はそもそも参考記録なんじゃないでしょうか?

たとえば、戦前プロ野球のスタルヒン「シーズン42勝」の価値って、近代野球の中でどのくらい評価できるのか?

たかが記録されど記録ぐらいの話でいいような気がします。

②「すぽると」を観てないので何とも言えませんが、わたしもじつは右手の指を骨折したことがあって、その経験でいうと、字を書くのと箸を使うのとでは、箸の方が断然難しい。神経の使い方が全然違う印象です。

ましてや、マジックみたいな筆圧のいらない筆記用具だと、御説のような断定はにわかにできないと思うのですが、いかがでしょう?

③外国人の観客は歌舞伎を見るように、ガイドブック片手に観戦している印象です。なので、異文化としての相撲とその背後にある歴史を見ているのではないでしょうか。

また、わたしの記事の③では「若者がガチンコ相撲」に惹かれるとは書いていません。歴史を軸に気を惹けと書いたつもりです。

ただ、「八百長」を受け入れる若者や外国人は多くないんじゃないですか?「国技」として、海外巡業までやっているんですから。

④おっしゃる部分は本質的な問題を突いていると思います。

そうすると、より一層「横審」みたいな団体が力以外の部分を査定する必要が出てくるのと、伝統文化を守るという観点から、人材の関税障壁を設けるって話になるかもしれませんね。(今も、外国人枠は部屋ごとに規制があるんでしょうけど。)

ただ、朝青龍あたりの例を除けば、必ずしも海外のトップアスリートが日本の相撲界に参入してきているわけではないので、松井、松坂を例に出すのはちょっと大げさだと思います。

むしろ、見直すべきなのは、プロ野球のように新人がいきなり最多勝をとるようなことが、相撲にはないという点。

つまり、プロとアマチュアの差の大きいのが相撲の特徴で、外国人の方が身体能力的に日本人より上だから、番付上位が外国人ばかりだということではないと思います。稽古も含め、別の原因で日本人力士の低迷があるのではないか?

もっとも、ハングリーさでいえば、日本経済も今後益々低迷しますから、かつての日本人力士のようなハングリーな人材が今後入ってくるかも知れませんけどね。就職難の東北あたりから。

以上、長々と失礼しました。
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