先日放送していたNHK「知るを楽しむ 梁石日“血”の咆哮」がきっかけで梁石日に俄然興味がわいて、彼の原作の映画をまとめて観ていたのですが、番外編として、梁石日本人が主役として出ている映画があることを発見!早速観てみました!しかし、これがとってもいい映画なんだな~。
芥川賞作家・柳美里の原作を韓国の監督が映画化。出演者も日本在住者で固めたという異色の映画がこの『家族シネマ』という作品。
原作は芥川賞受賞作なのでご存知の方も多いでしょうが、バラバラになった家族を集めて映画を撮るという、<家族ごっこ>みたいな作品で、この映画の家族の父親役で梁石日、母親を神代辰巳作品などに出演した日活ロマンポルノのカリスマ女優・伊佐山ひろ子が演じています。
で、問題の梁石日は凄まじくセリフ棒読みですが、蛭子能収的な妙な味があるし、自動車を破壊しようとしたりするシーンまであって、なかなかの熱演。映画的にもそんなに違和感を感じなかったのは監督の演出がうまいのかもしれませんね~。
しかし、そのこと以上にわたしが驚いてしまったのは、神代辰巳監督の『一条さゆり 濡れた欲情』や村川透監督『白い指の戯れ』なんかで知られる伊佐山ひろ子の大熱演!
最近でも青山真治の映画の脇役なんかで登場したりして、存在感を示している人だけど、なんだか水を得た魚のように思う存分やっちゃってるというか、わたしはとってもカッコイイって思っちゃったなあ~。
たぶん、『一条さゆり 濡れた欲情』と並ぶくらいの代表作っていっちゃっていい作品だって気がします。
おまけに、曽根中生監督作品なんかによく出ていた脇役・益富信孝が変な芸術家役で好演!
たぶん、この韓国人監督はかなりマイナーな日本映画までよく知っている人です。いまどきの日本人若手監督よりよっぽど映画に関するリテラシーが高いですね~。
それと、最近はどうしているのか知らないけれど、柳美里の妹で女優・柳愛里がまたいいんですよ、独特の雰囲気があって!
わたしは作家・柳美里はどうもあざとくて苦手なんですが、妹の柳愛里の出ていたOV『インモラル・淫らな関係』(神代辰巳監督の遺作)や『2/デュオ』(諏訪敦彦監督)なんて、とっても好きな作品でしたね~。今はどうなさっているんでしょう?
というわけで、たいした感想を書いていないんだけど、まあ、大衆受けするかどうかはともかく、映画らしい映画。映画らしい巧みなカメラワークが印象的ななかなかの佳作です。
少なくとも、この映画について批判しているアマゾンのレビュワーはたいした映画鑑賞眼ではないということは断言できるな~。
梁石日をきっかけにいい拾い物をさせてもらいました。
因みに、梁石日原作映画もなかなか傑作揃いですね。『血と骨』『夜を賭けて』『闇の子供たち』とかね。そのうち、感想書こうと思いますけれど…。
芥川賞作家・柳美里の原作を韓国の監督が映画化。出演者も日本在住者で固めたという異色の映画がこの『家族シネマ』という作品。
原作は芥川賞受賞作なのでご存知の方も多いでしょうが、バラバラになった家族を集めて映画を撮るという、<家族ごっこ>みたいな作品で、この映画の家族の父親役で梁石日、母親を神代辰巳作品などに出演した日活ロマンポルノのカリスマ女優・伊佐山ひろ子が演じています。
で、問題の梁石日は凄まじくセリフ棒読みですが、蛭子能収的な妙な味があるし、自動車を破壊しようとしたりするシーンまであって、なかなかの熱演。映画的にもそんなに違和感を感じなかったのは監督の演出がうまいのかもしれませんね~。
しかし、そのこと以上にわたしが驚いてしまったのは、神代辰巳監督の『一条さゆり 濡れた欲情』や村川透監督『白い指の戯れ』なんかで知られる伊佐山ひろ子の大熱演!
最近でも青山真治の映画の脇役なんかで登場したりして、存在感を示している人だけど、なんだか水を得た魚のように思う存分やっちゃってるというか、わたしはとってもカッコイイって思っちゃったなあ~。
たぶん、『一条さゆり 濡れた欲情』と並ぶくらいの代表作っていっちゃっていい作品だって気がします。
おまけに、曽根中生監督作品なんかによく出ていた脇役・益富信孝が変な芸術家役で好演!
たぶん、この韓国人監督はかなりマイナーな日本映画までよく知っている人です。いまどきの日本人若手監督よりよっぽど映画に関するリテラシーが高いですね~。
それと、最近はどうしているのか知らないけれど、柳美里の妹で女優・柳愛里がまたいいんですよ、独特の雰囲気があって!
わたしは作家・柳美里はどうもあざとくて苦手なんですが、妹の柳愛里の出ていたOV『インモラル・淫らな関係』(神代辰巳監督の遺作)や『2/デュオ』(諏訪敦彦監督)なんて、とっても好きな作品でしたね~。今はどうなさっているんでしょう?
というわけで、たいした感想を書いていないんだけど、まあ、大衆受けするかどうかはともかく、映画らしい映画。映画らしい巧みなカメラワークが印象的ななかなかの佳作です。
少なくとも、この映画について批判しているアマゾンのレビュワーはたいした映画鑑賞眼ではないということは断言できるな~。
梁石日をきっかけにいい拾い物をさせてもらいました。
因みに、梁石日原作映画もなかなか傑作揃いですね。『血と骨』『夜を賭けて』『闇の子供たち』とかね。そのうち、感想書こうと思いますけれど…。
家族シネマ [DVD]日活このアイテムの詳細を見る |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます