最近、ようやく視力も回復傾向にあるのですが、眼がよく見えないうちは落語のCDを聴いていましたね。で、落語には眼の見えない人に関するものがいくつかあって、そのうちでも名作だと思われるのが「景清」って噺なんですよ。というわけで、「景清」って落語のことをつれづれになるままに・・・。
この噺って八代目桂文楽のものが名作として有名で、当初文楽のCDを繰返し聞いていたのですが、そもそも上方落語を江戸に置き換えた噺だということに遅ればせながら気づいて、桂米朝、桂枝雀のCDも聞いてみました。
だいたいからして、なんでこの落語のタイトルが「景清」なのかって、江戸前版の「景清」を聞いていてはわからないのですが、上方落語では舞台が京都なんですよ。
平家の残党・悪七兵衛景清は源頼朝の命を狙って捕らえられ、源氏の世の中を見たくないといって自らの眼をくりぬき清水寺に奉納したって話に関係しているから、タイトルが「景清」っていうわけです。
因みに、歌舞伎の世界では景清の恋人「傾城阿古屋」を主人公にした「阿古屋」って演目が有名ですよね、歌右衛門や玉三郎の至芸は忘れがたいし、六波羅蜜寺には阿古屋の石碑があったりします。
さて、落語の方に話を戻すと、やっぱり、桂文楽のものはスタンダードで小気味よくて名演ではありますね、繰り返し聞く価値がある。
でも、前述のように、京都の清水寺の景清の話が出てこないから、やっぱり原点といえるものが聞いてみたくなる。となると、オーソドックスなのは米朝です。江戸前ではとかく嫌われる鳴り物が入ってくるしね~。
でも、さらに聞きモノは、おそらく師匠米朝の「景清」から出発したであろう桂枝雀のもので、熱気と勢いとセンチメンタルさが加わった名演なんじゃないのかな~。
しかも、CDでは最後に枝雀が眼病治癒ネタの名作浄瑠璃「壺坂霊験記」を語るというおまけまで付いて、つくづく、上方落語と文楽は繋がってるなあ~って感心してしまいますよ。
というわけで、ご紹介の三枚とも名演です。
お暇なときにどうぞ!
PS:最近だと、『落語娘』っていう映画の冒頭に「景清」っていう噺が出てきます。ミムラがこの噺をやっていますよ!
この噺って八代目桂文楽のものが名作として有名で、当初文楽のCDを繰返し聞いていたのですが、そもそも上方落語を江戸に置き換えた噺だということに遅ればせながら気づいて、桂米朝、桂枝雀のCDも聞いてみました。
だいたいからして、なんでこの落語のタイトルが「景清」なのかって、江戸前版の「景清」を聞いていてはわからないのですが、上方落語では舞台が京都なんですよ。
平家の残党・悪七兵衛景清は源頼朝の命を狙って捕らえられ、源氏の世の中を見たくないといって自らの眼をくりぬき清水寺に奉納したって話に関係しているから、タイトルが「景清」っていうわけです。
因みに、歌舞伎の世界では景清の恋人「傾城阿古屋」を主人公にした「阿古屋」って演目が有名ですよね、歌右衛門や玉三郎の至芸は忘れがたいし、六波羅蜜寺には阿古屋の石碑があったりします。
さて、落語の方に話を戻すと、やっぱり、桂文楽のものはスタンダードで小気味よくて名演ではありますね、繰り返し聞く価値がある。
でも、前述のように、京都の清水寺の景清の話が出てこないから、やっぱり原点といえるものが聞いてみたくなる。となると、オーソドックスなのは米朝です。江戸前ではとかく嫌われる鳴り物が入ってくるしね~。
でも、さらに聞きモノは、おそらく師匠米朝の「景清」から出発したであろう桂枝雀のもので、熱気と勢いとセンチメンタルさが加わった名演なんじゃないのかな~。
しかも、CDでは最後に枝雀が眼病治癒ネタの名作浄瑠璃「壺坂霊験記」を語るというおまけまで付いて、つくづく、上方落語と文楽は繋がってるなあ~って感心してしまいますよ。
というわけで、ご紹介の三枚とも名演です。
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