切られお富!

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木皿泉原作 NHK新春スペシャルドラマ「富士ファミリー」を観て。

2016-01-09 23:59:59 | TVピープル
「あまちゃん」以来の薬師丸ひろ子&小泉今日子共演で、原作が木皿泉とくれば、観ないわけにはいかない!ということで、観ましたっ。感想。

年末年始のドラマというと、わたしは「赤めだか」とコレでした。

とはいいながら、木皿泉の前作(なのかどうかも正確なところわからないんですが・・・)「昨夜のカレー 明日のパン」はオンエア当時イマイチのれず、後になってDVDでまとめて観たのですが、そこで評価が180度変わりました。吉田羊の山ガールの「嫌なことを山に置いてくるために山に登る」って内容の台詞がよかったし、星野源演じる死んだ旦那さん&お母さん役の美保純が幽霊になって出てくる回が断然泣けてきた!あと、DVD特典のインタビューがよいんですよね。だから、DVDで見直して正解でした!

で、「富士ファミリー」ですが、美人三姉妹を薬師丸、小泉、ミムラで、次女の小泉が幽霊だって設定が「昨夜のカレー 明日のパン」で成功したパターンをどう深化させてるかって、注目していたんですが、よいです。小泉今日子のドラマ「すいか」の「馬場ちゃん」役のその後みたいなさばけ方が心地よくて、「誰が悪霊だよ~」って台詞なんか、今までシナリオライターが書いた幽霊の台詞のなかでも傑作なんじゃないですかね~。

片桐はいりのおばあさん役は、樹木希林の「寺内貫太郎一家」の老け役以来の当たりだったし、ミムラを誘惑する男の意外性は、変な喩えだけど、エヴァンゲリオンのカオル君以来の奇妙な魅力でした。

で、木皿作品の薬師丸ひろ子のパートナーって、なんで、みんなもっさりしているんだろう?「Q10」の爆笑問題田中、「世の中を忘れたような蚊帳の中」の田中哲司、今作の高橋克実。しかも、最後になるといい男みたいに見えるから、役者としてはおいしいんですよね、きっと。

ということで、一話完結がもったいないドラマでした。連続ドラマやってほしいですね~、木皿先生!


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