切られお富!

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「勘三郎襲名」特別番組あれこれ。

2005-03-15 08:27:33 | かぶき讃(トピックス)
録り溜めていた「勘三郎襲名」の特別番組をまとめて観てみた。

番組は以下の通り。

・CS歌舞伎チャンネル 3/3襲名興行初日 口上・生中継。
・フジテレビ      金曜エンターテイメント
・NHK BS-2   2回放送(1回目は過去の芝居のダイジェストと対談で、2回目は3/10収録の「口上」と「一條大蔵譚」)

「一條大蔵」については、また別の機会に譲るとして、特番に関する雑感。

わりと好感を持ったのが、フジの番組。七之助君の事件前・事件後の様子を真正面から捉えていて、なかなか興味深かった。番組から彼を除外しては、番組自体が成り立たなかったというのもあるのだろうが、変に削らなかったのが、わざとらしくなくて、かえって良かった気がする。(謹慎中の3月は新・勘三郎の付き人を彼は命じられている。)

それと、中村屋の弟子の最古参・中村小山三を取り上げているところも嬉しい。この人は役者としても貴重な人なんですよね。それと、12月の渡辺えり子演出「今昔桃太郎」の稽古風景も興味深かった。特に、やっぱり中村又五郎と竹本清太夫がね~。特に清太夫さんのインタビューはわりと珍しいので(でもNHK・BSの方にも登場!)嬉しかったなあ。大好きななんですよね、この人の情熱的な語りが。(たまに後ろの屏風に頭をぶつけたり、震えるような手振りもすべて良い!!)

最後に、初日と10日の口上について。

初日の口上で仁左衛門が感極まって言葉にならなくなっていたところが印象的でしたね。全体に初日の口上は堅かったけど、10日はだいぶ皆さん馴れてきたのか、話が面白かった。玉三郎の、「一生、勘九郎で行くといったのに、勘三郎になっちゃあ、六つも減っちゃうわね。」と言うと、新・勘三郎が「(玉三郎と)三郎が一緒になるからいいじゃない。」と答えたと言う話が良かったなあ。

でも、口上のMVPはやっぱり左團次さん。10日も面白かったけど、やっぱり初日。「十七代目中村勘三郎、いやなジジイでしてね~」には笑っちゃったなあ。       
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