日本の農業は大規模経営にはならないでしょう。なぜなら、農地は財産価値として兼業農家は認識しています。我が郷も大部分の収入は、農業外ですから、本当に農政が行き詰まってしまえば、手に余る農地は山林にしてしまうつもりです。
肥料は価格が倍になりました。農薬もその傾向です。自然農法の米価は、通常の二倍以上します。我が郷にも、この農法と高価格に興味があるものが増えました。こうなれば、いざイクサで都会が食糧不足になれば、都会人は日々のタツキのために開墾のお手伝いとなりますネ。それでも、日本経済の惨状を思えば、高額産品のみの生産は躊躇されます。安くて安心な食糧生産は、御上より農地を託された農家の責務なのでしょうから。
現在の日本の農政は、JAの名に示されるが如く、アメリカ主導の売国政策です。米の値段が安くなるのは嬉しいという実感は理解出来ますが、経済に造詣が深い筈のTORA氏のお言葉とは思えません。農林中金の有様はご存じかと思いますが、あの腐敗ぶりが、あの厚顔無恥ぶりが日本の失われた、10年のそもそもの発端だったのに思いを致してほしいものです。住専の僅かばかりの損失を、米国の走狗が言い立てたのが、そもそもの日本金融そして日本経済破壊の導火線だったのです。
屯田兵の兼業農家を潰してしまえば、その末は都会に吹き溜まって零落し反日若しくは政治に無関心のデラシネとなるでしょう。
米価の下落政策は、ゆきつくところ、資本による農地の買い占めが目途です。師の盲目的農業政策を進めるならば、師は外資系や反日系の偽装日本企業の、結果として走狗の役をはたすことになるでしょう。本当の愛国保守は守るものがないと、いざというとき力が出ません。土地や、工場そして事務所や自前の運転資金があるからこそ郷土防衛の意識が強固になるのです。都会の人でも自前の土地と住かがある人は、真性の保守の素質充分です。
麻生政権は限界を大きく示しつつも解散に持ち込みました。小泉カイカクはこれで完璧なる頓挫を余儀なくされます。麻生氏が総理、総裁になれたのは、地方の小さいながらも土地持ちの兼業農家などの切実な支援があったからです。大規模農家だけが残れば、プチブルの絶対数が減少し、デラシネの零落労働者が増えるだけです。
少数の大規模農家はさらに寡占が進み、遂には腐った国際金融と結び、遂には穀物の価格を今以上に操作するでしょう。