我が郷は足日木の垂水のほとり

文化芸術から政治経済まで、貧しくなった日本人の紐帯を再構築したいものです

吉岡 花咲じいさんと意地悪爺さん

2009年07月26日 | 日記

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2009 07 26 吉岡 花咲じいさんと意地悪爺さん【わが郷・日記】

 

 

 

国民経済学的な視点で眺めれば、巨悪が見えてきます。

剰余資本を回収し、償却してしまえば、経済は疲弊します。

生産や流通で現業に従事する勤労者と、中小企業の経営者は『資本主義』的な発想をすれば対立関係にあるように見えます。しかし日本的風土で育まれた、同じ釜の飯を食う的な感覚で経営が行われているかぎりは、寧ろ家族的な紐帯で結ばれた親子のような関係です。

構造改革とは、一般経済からの剰余資金の回収であり、特殊経済への資金の移動です。結果として、一般産品の価格が低下して、開発の進んでいた日本や欧米の企業は価格競争に晒されます。有利子負債を減らして直接金融に替えましょう。詐欺師金融の美人局にあった、世襲ボンボンの経営者は、賭場にのこのこ出かけてゆきました。エジソンの創った、GEは金融会社になりました。実直な親爺の子孫は、会社の工場を潰して賭場にしてしまったのです。SONYはモニター製造を、サムソンに投げています。

リストラと、利益の確保は、搾り取って、借金返せよとの悪魔の資本からの囁きです。

時代が進み風が変われば見えてくるものがあります。

中央銀行は、発生を歴史的に眺めれば、銀行家の集まりで、言ってみれば金融ギルドセンターなのでしょうか。ギルドは当然自分たちの利益を追求します。

通貨発行の特権を集約しますから、国権の権威付けをお願いします。替わりにお金を低利で、否、場合によっては無利子でお貸ししましょう。このようなそそのかしによって中央銀行はできたのだと、物の本に載っています。ですから、国権(当初は大概が王権)と通貨発行権(中央銀行特権)は別物なのです。中央銀行の独立性とは、金融ギルドの個別権益の都合のテイの良い表現にすぎません。

国家独占資本主義の域を超えて、世界中の資本が結びつきを強めれば、膨大な資金のマスを自由に操り、新たな国家経済を興したりあるいは、既存の国家の経済を壊したりもできます。アメリカ経済は、1970年代から1980年代にかけて、その産業基盤が壊されて、世界金融資本の完璧なまでの支配下に入ったのでしょうか。

基幹産業を中心にすべての産業分野で、金融機関が、剰余資本を償却してしまえば、社会経済は毀損されます。集めた剰余資本を役員報酬や法外な給与として、損金処理つまり、経費として使用してしまえば、産業の栄養を金融部門の内部で壟断し決定的な毀損を行ったことになります。アメリカ産業は世界金融のシロアリに内部を喰われて空洞になりました。羽アリは支那や印度を目指して跳び去ります。

アメリカの産業から毟り取られた剰余資本は、トヨタなどの日本自動車産業の株価の上昇として、”間接的に”資本注入されたのでしょう。是が国際資本主義の所謂、直接金融なのでしょうか。トヨタなどにしてみれば、株式市場から株などの放出によって、担保の要らない資金調達ができるのですから、『直接金融』なのでしょう。しかし、いい気になってのぼせていると、会社の所有権は株主のものが大原則ですから、殆どの株式が高値で買い漁られてしまえば、会社は世界金融資本の『直接所有』になってしまいます。タコの足喰いなんぞは可愛いものですが、ゆでだこで酢漬けになったらあとは食い物です。いくらトヨタの全資産が膨大であっても、世界金融の保有する金融資産の額は、桁が二つも三つも違います。省エネ自動車の販売好調でいい気になったボンボンをさらにのぼせるために、ガソリン価格が上昇してきました。日向でボーッとしていると、国民から僻(ひが)まれます。既に底辺の労働者諸君の恨みは充分に買い込んでいます。これで、会社が左前になっても、当然の報いのプライマーはしっかりと塗られてしまっているのです。あとは、国庫補助の期限切れと、韓国や支那そして東南および南アジアの追撃がハゲタカの群れとなって、屋台骨を突き回し始めるのです。プリウスなどは国家予算の注入によって支えられている金食い虫なのでしょう。国家がへたれば、それこそお陀仏です。国家を実質支えて、コントロールしているのは、中央銀行とその背後にいる、無尽蔵の金融資本を擁した世界金融資本なのです。そっちの水は苦くなります。こっちの水を飲むしかないのです。国際金融資本の大海で泳ぎ回るなんてのは、甘い夢です。

パチンコもはじめのうちは、よく出ることがあります。はまり込んで病気になればあとは毟られるだけとなります。宝探しのポチを借りてきたはずなのに、出てくるのはガラクタばかりです。儲かるのは甘い夢を創る、プロデューサーのみで、素人は良い湯加減の中でダシにされます。カスになれば捨てられます。

さて、麻生内閣はIMFを資金的に支えることで、あっちの苦い水を飲んで見せました。贔屓目に謂えば、自由金融主義に引き綱を付けたともいえますが。猛犬に引きづられて、至る所擦過傷。民主党はこっちの水飲み場を整備できますか。みんなが一服できる環境整備の能力の、アッピールが可能なのでしょうか。

 

 

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