鎌先温泉は蔵王連峰の麓にあり、奥羽の薬湯として知られている。
山間に数件の宿が並んでいるが、狭い坂道を上った一番奥に「湯主一條」がある。
建物はその狭い道の左右の棟を渡り廊下でつなげてある。
[坂道を上がったところ]
正面が渡り廊下となっている。
[大正浪漫の棟]
坂道を上り切った場所から下を見た様子。
今回は2度めの宿泊だった。
最初に泊まった時はスタッフが全員黒服の男性だったのでびっくりした。
今回は男女のスタッフだったが、全員が丁寧で、気持ちの良い応対をしてくれた。
通された部屋は坂道を上がった右側の棟にあったが、食事場所は渡り廊下を通って左側の棟にあった。
廊下の向こうはレトロな雰囲気になっていて、スタッフによると「大正浪漫」だということだった。
そして食事については筆舌に尽くしがたく、どれもこれも美味しくて、そして優しい味に感動した。
季節もの、地元のものなど料理の説明も細かくしてくれた。
[泊まった日の夕食]
温泉は源泉が2つありお風呂はそれぞれが宿の両端にあった。
肌がすべすべになった「洞窟の湯」は近くの洞窟からお湯を引いてあり、露天風呂と内湯になっている。
ガラス張りのお風呂は周囲が森になっているので森の中にいるような感じで、とても気持ちの良いものだった。
もう一方は鎌先温泉の元々の源泉で「薬湯」と呼ばれている。
茶色い湯の花が浮かんでいて傷に良く効くと言われている温泉だった。
[洞窟の湯 露天風呂]
雰囲気、食事、お風呂、おもてなしとすべてが揃っている宿だと思う。