北海道のほぼ中央に位置する大雪山連峰の主峰の旭岳。
標高2291mあるが、1600mの高さまではロープウェイを利用することができる。
山麓駅は標高1100m、終着駅の姿見駅は標高1600m、この500mをロープウェイで結んでいる。
片道10分間の空中散歩だが四季折々の雄大な自然が一望できる。
ロープウェイ内では周囲の山々や自然に関するアナウンスが流れ、車窓からは雄大な大雪山のパノラマが広がっていた。
本格的な登山は無理なので、一周1時間、約1.7kmの「姿見の池周遊コース」を歩いてみた。
姿見駅を出発して第一展望台に着いた時、「エゾノツガザクラ」の群落の向こうに旭岳の噴火口がよく見えた。
順に第二展望台、第三展望台と歩いた、ここまで約15分。
ここから第四展望台までの間には透き通った水をたたえている池がたくさんあった。
最初はすり鉢のような形をしたすり鉢池と鏡池、この二つは夫婦池と呼ばれているらしい。
そして第四展望台では大パノラマが広がっていた。
第四展望台から10分ほど歩いたところにはで姿見の池と姿見展望台がある。
池の中の雪が溶けた時、水面に逆さ旭岳を眺めることができることから、「姿見」という名前になったらしい。
かつての大爆発の際にできた窪地に水が溜まって、それが姿見の池になったようだ。
展望台はあったが、普通に歩いていても展望台と同じくらいにパノラマの風景を堪能することができ、そのまま噴火口の近くまで行くと、かなりの迫力があった。
そこには説明書きがあり、旭岳は500-600年前の大爆発により頂上が滑落したらしく、噴火する前は今よりももっと大きかったと書いてあった。
このまま道なりに一周して駅まで戻るのだが、途中にはチングルマの大群落やそのほかの高山植物もたくさん見ることができて、あっという間の1時間だった気がする。
[チングルマとエゾノツガザクラ]
[キバナシャクナゲ]
[エゾコザクラ]