トルコには数多くの世界遺産があり、その中の一つ、西部にあるエフェソス遺跡はアルテミス崇拝で知られたギリシャ人の古代都市遺跡で、2015年に世界遺産リストに登録された。
遺跡に入る前に「アルテミス神殿」の跡地の見学から始まった。
ここは、エフェソス遺跡の郊外にあり、アルテミスを奉ってあるギリシャ様式の神殿跡で、世界の七不思議(古代の七不思議)の一つに挙げられているが、現在は原形をとどめていなく、復元された柱がたった一本残っているだけだった。
かつては、127本の円柱が並んでいて、アテネのパルテノン神殿よりも大きな神殿だったらしい。
見学中にジプシーらしき人が、何かの葉っぱ1枚だけ持ってきて、買ってくれと寄ってきたりした。
大きな都市にはたくさんのジプシーがいたが、こんなところまで・・・
ガイドさんに取り合わないようにと釘を刺された。
南ゲートからエフェソス遺跡に入った。
エフェソスは古代の港湾都市の跡なので、さまざまな施設や住居跡などがあったらしく、その規模の大きさに驚いた。
入ってすぐのところからもう遺跡がたくさんあった。
[ヴァリウスの浴場]
当時から浴室、サロン、図書室など現在のスパのように施設が整っていたらしい。
左右に広がるさまざまな遺跡をガイドの説明を聞きながら順番に歩いた。
[クレテス通り]
フォトスポットで前方にはケルスス図書館が見える。
通りの両側には見どころがたくさんあった。
[ヘラクレス門]
大勢の人が集まっていた場所にあったのが「ニケのレリーフ」。
触るのに順番待ちをした。
[ニケのレリーフ]
元々はヘラクレスの門のアーチ部分に飾られていたらしい。
[ハドリアヌス神殿]
2世紀前期、ハドリアヌス帝に捧げられた神殿らしい。
[ハドリアヌス神殿のレリーフ]
[トラヤヌスの泉]
皇帝トラヤヌスに捧げられたもので、前面には大理石で出来た巨大な水槽があった。
そのまま坂道を下って行った先には、世界三大図書館とされた「ケルスス図書館」があった。
265年にエフェソスを襲ったゴート族による破壊で炎上し、数万の書物が失われたらしい。
[ケルスス図書館]
図書館から大きな通りを行った先には大劇場があった。
[大劇場]
三階建てで観客席は22段となっていて、24,500人を収容できるとか。
上にあるのが出入口で、6か所もあった。
ガイド付きのツアーだったので、主な場所だけしか見ていなくて、じっくり回るには1日は必要だと思う。
今まで色々な国でたくさんの遺跡を見てきたが、ここほど大きな規模の遺跡はなかったように思う。