帯広から富良野を経由して大雪まで全長250kmの間を結ぶ街道は「北海道ガーデン街道」と名付けられ、この間にある観光ガーデンを巡るルートが人気となっている。
すべてのガーデンが個性溢れた庭造りをしているので、それぞれが違った魅力がある。
そして自然が相手なので、行った季節が違えばまた別の顔があるので、花好きの人ならば何度行ってもまた行きたくなる場所だと思う。
「紫竹ガーデン」
帯広にあり、紫竹おばあちゃんと呼ばれている女性が自分の庭をお花畑にして、野原のような風景に仕上げたいとして、すべて無農薬で見事な庭に造り上げたガーデン。
「六花の森」
中札内村にあり、有名な「六花亭」が運営していて、お菓子の包装紙に描かれている山野草を中心に、広大な土地の中に小川が流れていたりして、自然そのままの景観に、ギャラリーやカフェなどのある庭園。
「上野ファーム」
旭川にあり、農業だった両親が田んぼのあぜ道に花を植えて、景観を少しでも美しくしようと努力する姿を見た娘の上野砂由紀さんが、イギリス留学後にガーデナーとして造り上げたガーデン。
「風のガーデン」
新富良野プリンスホテル内にあり、テレビドラマの舞台となった有名な庭。
ここがガーデンブームの始まりとなったのかもしれない。
「自然の中の庭」をテーマに、この庭も上野ファームの上野砂由紀さんが造った。
ガーデン街道には入っていないところもある。
「陽殖園」
滝上町にあり、園主の高橋武市氏が約60年以上かけてたった一人でこの広大な山を造成し、人工的に自然を再現する花園を造っている。
広さは約8ヘクタールもある。
他のガーデンとは少し趣も違っていて、庭と言うより山という感じがする。
ガーデン街道からは距離があるため、観光客による賑やかさがなかったので、山歩きをするつもりで歩いてみた。
行った時は少し時期が早かったためか、誰もいなく高橋さんが一人で接客していたので、色々と話をすることができた。
陽殖園で咲いていた花