5月ごろにヨーロッパを旅行すると、マロニエの花を見ることがある。
日本名は「セイヨウトチノキ」。
日本ではトチノキをマロニエと言っている場合もあるが、同じトチノキ科はだけれども実際には別の品種。
例えば、葉の大きさや、トチノキの冬芽がネバネバしているのに対して、マロニエのそれは乾いているといった違いがある。
赤い模様の入った白い4弁花がピラミッド状に集まって咲き、一輪一輪はトチノキよりも大きく、両性花になっている。
英名はhorse-chestnut(馬栗)。
由来は馬の胸部疾患の治療に用いられたからとか、実は熟すと三つに割れ、中に栗のような種子があるからだとか言われている。
イギリスでは満開の頃の日曜日を「チェストナットサンデー」と呼んで花見を楽しむが風習があるが、最近では花粉症の原因になっているからと嫌う人もいるとか。
花粉症とは無縁の自分にとって、白い花の中にほんのりとピンク色が混じっていて、遠目に見てもかわいいと思うのだけど・・・