第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

SMART AIM について

2020-10-19 17:15:14 | Harvard medical school

診断エラーの研究でなぜ?SMART AIMかについての簡単な解説です。

日経メディカルさんに取材の動画をアップしていただいたようです。

 

OGPイメージ

あなたもできる、診断エラー研究の第一歩

第21回日本病院総合診療医学会学術総会(9月26~27日)で、ワークショップ「明日から使える診断エラー論文・あなたもきっとできる論文作成」が...

日経メディカル

 

研究という意味では厳密にはFINERでもいいのですが、その場合は何と何を比較するというnull hypothesisが事前にあることが理想と思います。これまで色々な施設から相談された内容をみますと現段階では、とりあえずデータを集めてみようという事案が多いことからそのように考えました。ただしEthicalは十分に配慮してください。両方考えているのが実情ですかね。

診断エラーの調査自体がほとんど足りていないのが我が国の実情ですので、まずは現場の改善を狙うことを想定したSMART AIMの方がしっくりくるのだと思いました。

SMART AIM は必読!! 臨床研究のFINERに匹敵します!

  1. かなり具体的な数値や目標に落とし込んでいるか?SPECIFIC - Is the statement precise about what the team hopes to achieve?
  2. そもそも測定できるか?MEASURABLE - Are the objectives measurable? Will you know if the changes resulted in improvement?
  3. 達成可能か?実施可能か?ACHIEVABLE/Attainable - Is this doable in the time you have? Are you attempting too much? Could you do more?
  4. 現実的か?臨床現場に関係するか?REALISTIC/Relevant - Do you have the resources needed (people, time, support?)
  5. 時間を明確にしているか?タイムリーであるか?TIMELY-time framed - Do you identify the timeline for the project - when will you accomplish each part?

 

*https://rcpi-live-cdn.s3.amazonaws.com/wp-content/uploads/2015/11/SMART-Aim-Statements.pdf

日本語で解説がほとんどなかった?見つけられなかったので、上記を参考にしてください。