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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

タイトルこれでいいのかな?って思った『アーニャは、きっと来る』

2020年12月13日 20時14分57秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Waiting for Anya
製作年:2019年
製作国:イギリス、ベルギー合作
 配給:ショウゲート

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:129/195
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
1942年、第二次世界大戦中のフランス。
ピレネー山脈の麓に佇む小さな村に住む、
13歳の少年・ジョー(ノア・シュナップ)は、
平和な日常を送っていた。

しかし、ある日、ナチスの迫害から逃れてきた
ユダヤ人・ベンジャミン(フレデリック・シュミット)と知り合い、
ユダヤ人の子供たちを山の向こうのスペインに逃す救出作戦に協力することになる。

そのような中、ついにのどかな村にもナチスがやって来た。
村がナチスに占領される中、ジョーは自分の家族や友人、
ユダヤ人、ドイツ兵らとの関わりの中で、
彼らの境遇や人生を知る。

村人たちを巻き込んだ救出作戦の行方は。

【感想】
完全なる実話ベースではないようだけど、
実際にスペインにユダヤ人を逃がしたという話はあって、
それに着想を得た同名小説の映画化。

タイトルにあるアーニャとは、ベンジャミンの娘のことだけれど、
映画を観る限りにおいては、アーニャはあまり重要じゃなく、
ベンジャミンをはじめとしたその他ユダヤ人の救出劇の側面が強い。
だから、「タイトル、これでいいのか?」ってちょっと思ったりもしたけど(笑)

戦争を舞台にした映画ではあるものの、
えげつないシーンもなく、暗い雰囲気は少ない。
こういう小さな村が制圧されたとなると、
ナチスのやつらがブイブイ言わせて、
遊びで人を殺すようなイメージが強いけど、
本作ではジョーとナチス将校との交流も描かれており、
中には優しい人もいるんだと意外に感じたほどだ。

ユダヤ人たちは常に身を潜めているのだけど、
事あるごとにナチス将校たちが突発的な捜索を行ったりするので、
見つかりやしないだろうかとハラハラするところもあり、
当時のユダヤ人たちの生きた心地のしなさを垣間見ることもできる。

後半からラストにかけては、まさかの展開もあって、
個人的にはそれなりに楽しめたけど、
やっぱりタイトルと中身のギャップが、、、(笑)

しかし、ジョー自身も疑問に思っていたが、
ユダヤ人が何をしたっていうんだと、
こういう映画を観るたびに思う。
僕も、もっと祖父母に戦争がどうだったのかを聞いておけばよかったと
今さらながら思うけど、もう全員亡くなっているので無理な話。
両親曰くあまり話したがらなかったそうだけど。

映画『アーニャは、きっと来る』| 公式ページ | CineRack(シネラック)

映画『アーニャは、きっと来る』(11/27(金)公開)の公式サイトです。『戦火の馬』のマイケル・モーパーゴ原作、後世に残したい感動作!ナチス...

CineRack(シネラック)

 

RPGをプレイしているかのようだった『Away』

2020年12月13日 20時03分57秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Away
製作年:2019年
製作国:ラトビア
 配給:キングレコード

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:131/194
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
飛行機事故でたった一人生きのびた少年は、
森で地図を見つけ、オートバイで島を駆け抜ける。
<黒い影>から逃れて、小鳥と共に。

【感想】
アニメーションロードムービー。
ストーリーはあってないようなもの。
地図を元にひたすらゴールを目指すのみなので。

セリフも一切なく、綺麗な映像と音楽が流れてくるだけなので、
ストーリーを楽しむというよりは、絵を楽しむ的な感じかな。

映画というよりも、RPGで遊んでる感覚の方が強いから、
映画好きよりもアニメやゲーム好きな人の方が向いてそう。

物語は淡々と進んで行くものの、セリフがない中で、
いかにシンプルに伝えるかというところは考えられているなとは思った。

で、この映画の何が話題なのかと言うと、
それは75分もの長編アニメーションを、
監督がほぼ一人で作り上げたということだ。
3年半という歳月をかけて。

アニメ作ったことないから、正直イマイチピンとこないけど、
アニメ制作に携わっている人ならわかるのかな。

結局、あの黒い影って何だったんだろうね。
死んだ人たちの怨念?

映画『Away』公式サイト

革新的!独創的!言葉(セリフ)なき深淵な世界! それは、全く新しいアニメーションへの挑戦── 美しい冒険の旅へ―絶望 不安 孤独 そして希望...

映画『Away』公式サイト

 

文学的な映画『燃ゆる女の肖像』

2020年12月13日 19時48分58秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Portrait de la jeune fille en feu
 英題:Portrait of a Lady on Fire
製作年:2019年
製作国:フランス
 配給:ギャガ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:180/193
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:☆☆☆☆☆

【あらすじ】
画家のマリアンヌ(ノエミ・メルラン)はブルターニュの貴婦人から、
娘のエロイーズ(アデル・エネル)の見合いのための肖像画を頼まれる。
だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。

画家であることを隠して近づき、
孤島の屋敷でひそかに肖像画を完成させたマリアンヌは、
真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。
描き直すと決めたマリアンヌに、
意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。

キャンバスをはさんで見つめ合い、
美しい島を共に散策し、
音楽や文学について語り合ううちに恋に落ちる2人。

約束の5日後、肖像画あと少しで完成となるが、
それは別れを意味していた。

【感想】
今年多いな、同性愛の映画。
この作品は画家と被写体という関係性の中で、
女性2人が恋愛関係に発展していく話だけど、
前半はマジで退屈(笑)

この映画、モブ以外で男は出てこず、
BGMも一切ない(例外として、儀式のときに歌を唄うのと、最後にコンサートのシーンがあるけど)。
だから、本当に静かな中で、セリフも少なく、
ひたすらに絵を描いていくだけだから、動きが少ないのだ。

その中でマリアンヌとエロイーズの
機微な関係性の進展を楽しむというものもあるかもしれないけど、
ブラックバスター映画好きの身からしたら、
こういう静かな文学的な映画はあまり得意ではない(笑)

ただ、後半は2人がお互いの気持ちに気づき、
艶かしい絡みも出てくるので、やや引き込まれやすくはなる。

物語の最後に、これまで2人で話した中で
印象的なエピソードを入れ込む工夫はロマンチックだなと感じた。

同性愛をモチーフにした映画は何個も観てるけど、
やっぱり個人的にはちょっとわからないなー。

でも、こういう映画って批評家の評価も映画レビューサイトの点数も総じて高いよねw

映画『燃ゆる女の肖像』 公式サイト

すべてを、この目に焼き付けた——2020年12月4日(金)TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー

映画『燃ゆる女の肖像』 公式サイト

 

壮大な家族物語だった『35歳の少女』

2020年12月13日 19時43分58秒 | ドラマ
脚本が遊川和彦さんということで、
『過保護のカホコ』や『同期のサクラ』的なのを想像していたら、
これまただいぶ方向性の違うドラマだったなー。

10歳のときに不慮の事故で寝たきりとなって、
25年後に目覚めた時岡望美(柴咲コウ)が見たものは、、、
っていう話で、設定自体はファンタジー感漂うけど、
中身は家族の絆を描いた作品だった。

物語の序盤は、見た目は大人、中身は子供の望美が、
現代社会に慣れていくのがメインだったけど、
10歳の子供を演じる柴咲コウの演技がよかった。
そして、その口から出る子供がゆえの素直さね。
大人だったら誤魔化しそうなところを決して誤魔化さない。
おかしいと思ったことは必ず口にする。

子供のときにはみんな持っていたはずの素直な心を、
大人になっても持ち合わせているっていうギャップを楽しむドラマかとも思ったんだけど、
それだけじゃなかったんだよね。

望美が寝たきりになったことで、家族はバラバラになり、
幸せな家庭生活は崩壊、それによって愛だけでなく、
夢や希望、自信なんかもなくなっていたんだけど、
望美が取り戻すんだよ、みんなのそれを。

とにかく、彼女はシンプルだった。
「やりたいことがあるのにどうしてやらないの?」
「どうして無理だと思うの?」
綺麗ごとかもしれないけど、大人になっていろんな理由をつけてやらなくなったことを、
10歳の視点を持っていたがゆえに、嫌味なく言える。
大人に対するメッセージのようにも受け取れたなー。
みんな子供のときにはあんなに楽しそうに生きてて、
自分の能力に限界なんて決めずに、
やりたいことをやっていたはずなのに、
どうしてそれを失くしてしまったの?って。

ただ、最終回で急にみんなやる気出して、
順調に夢を叶え始めるのは唐突な気もしたけど。
今村達也(竜星涼)とかずっと引きこもってたのに、
いきなりあんな明るくなるか?って(笑)

それにしてもあれだな、柴咲コウと坂口健太郎が同級生ってのは、
やっぱりちょっと違和感あるなってずっと思ってた(笑)

35歳の少女

日本テレビ「35歳の少女」公式サイト。柴咲コウが、5年ぶりの民放ドラマ主演!25年ぶりに帰ってきた娘は、10歳の子供だった・・・脚本は、これ...

日本テレビ